chomoshのブログ

だいたいゲームのこと。

レインツリーの国読んだよ

あらすじ(公式より引用)

会ったこともないキミに恋をした。メールから始まる二人の物語。恋愛小説の、新しいスタンダード。

きっかけは「忘れられない本」。そこから始まったメールの交換。共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。まして、ネット内時間は流れが速い。僕は、あっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。だが、彼女はどうしても会えないと言う。かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった――。


なぜこの本を手に取ったかと言えば、著者が有川浩だったからである。中学生の頃だったと思う、電撃文庫で"時代の潮流に乗ってない感じの挿絵"が書かれていた「塩の街」を手にとって、中学生ながらにおおこれは面白いぞとなった記憶があった。昔置かれていたあの富士見ファンタジア文庫とか電撃文庫のところの完全オタクスペースとは遠いスペースに置かれていて、しかも結構色んな本を出していて、おお、この人こういう路線になってうまくいったっぽいよなあ、とか思いながら買った。

で、本書。図書館戦争を含めての評価をしなければならないのかもしれないけど、(読んでない)ぶっちゃけ内容はそんな大したことないと思う。面白さ自体は感じるけれども、これでなんかテンション上がるとか、もっと早く続きが読みたいとかそういうのはなかった。よくある感じの男と女の対比、良く調べた感じのヒロインの性質。リアルだが、リアルではない。そんなお話だった。

別の話題として、この人「オタクが好きそうな女性」を書くのうまいよなあ、と思う。こういわゆる5人のテンプレヒロインとかそういう感じの奴じゃなくて、「ちょっと僕はかしこいですよ」とか思っているオタクの人達に対してのツボを抑えているというか。この話だとリーマンのオタクとかには結構刺さるんじゃないだろうかと思いながら読んだ。僕も刺さりかけたけど、冷静に考えるとこのヒロインはうざいという事に気づいて冷めた。いやあるいはわざとやってるのかもしれない。このヒロインの女性はすごくリアルっぽい。あくまで物語のヒロインであると同時に、凄いリアルな女性っぽいウザさみたいなのを内包している。それがすごく自然だった。お前にリアルの女性の何がわかるかって?そりゃあほら…。

ただ逆に、男の方の物語的アホさは不自然である。論理的とかうたっている割には結構アホで、なんか見ていて正直うんざりするシーンが多かった。メールのシーンとか過去の自分と重ねてうおーってなったりもするんだけど、肝心の部分がアホなのでやっぱりだめ。かっこいい時はかっこいいんだけれども、そのうんざりの方が大きくて、結局話が終わるまで深く感情移入することはなかった。



そんな感じでした。うーむ。でも、電車やバスの中で読む本の時間は結構充実していた気がする。新書ばかりだと疲れてしまうので、たまには小説読むのもいいなあと思った。そういう意味では、これくらい軽い小説で良かったのかもしれない。

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