chomoshのブログ

だいたいゲームのこと。

ケイン・コスギとゲーム興行

ちょもすです。

 

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Perfect Body

ケイン・コスギの配信、ほんとに面白かったんですよ。League of Legendsやってない人でも面白いんじゃないかってくらい。

 

 

ケイン・コスギが真顔でLeague of Legendsやってるだけでもうなんかすごい面白いんですよ。あのケイン・コスギがめっちゃ真顔で「カチカチカチカチカチ……」ってLeague of Legendsやってて。サブスクの「Perfect Body」はめっちゃ流暢だし、荒らしが出てくると「荒らしは池谷の嫌がらせ」みたいな感じで池谷の陰謀論が流れるコメントも面白いし、ときおり「去年のLeague of Legendsのイベントは年末の跳び箱より緊張した」とか小粋なジョークも挟んでくるのも面白い。

 

やられても笑顔で楽しそうにしてて嫌味がないし、非の打ち所のない神配信。これからも定期的(木・土の20:00~)にやるっぽいのでこの配信を楽しく見るために全人類は今すぐLeague of Legendsをやるべき。ケイン・コスギのためにLeague of Legendsをインストールしろ。

 

芸能人パワー

そんな配信を知り合いと見ていたんですけど、そのとき何気なしに知り合いの一人が「やっぱ芸能人ってすげえんだな」的なことを言ったんですよ。その時は確かに芸能人ってすげえんだなーってなんとなく思っていたんですけど、よくよく考えるとそうじゃないんですよね。

 

芸能人の人がゲーム配信に挑戦して全然面白くなかったパターンなんて山ほどあるというか、芸能人の人がゲームしてる姿とかってオタクの僕らからすると残念な感じになることがままあるじゃないですか。

 

ゲームの大会に何故か全く関係ない美形の人がいてゲーム内容がわかんないから「すごーい」しか言わないパターンとか、褒めるところがよくわかんないから「絵がかわいい」しか言わないパターンとか。長年ゲームやってたら一度はみんな見てるアレですよ。だから別に芸能人だから特殊な技能がある、っていうわけじゃなくて、明らかにケイン・コスギに特殊な技能があるんですよね。

 

やっていたこと

じゃあそれはなんなのかって考えてみたんですけど、やっぱり一番はケイン・コスギがLeague of Legendsを、PCゲームを既に結構遊んでいたことなんじゃないかと思うんです。

 

慣れてる。マップをさり気なく隠しているのもそうだし、コメントに対しての対応もそうだし、ゲームの内容もそう。

 

シルバー下位は決して上手なプレイヤーではないですけど、そもそもやってない奴はレベル60になんかならないわけじゃないですか。というかやってる人でも60になってない人なんかいっぱいいるわけですよ。ケイン・コスギはLeague of Legendsを明らかに“やってる”んですよ。

 

見てて「ケイン、普通にうめえ」ってなるシーンもある。そうなるともうたまらない。普段自分達のやってるゲームを、ケイン・コスギがめっちゃやってたことを知れたことが、嬉しい。飛び出るほど嬉しい。十数年前、あれだけゲーム脳だとかバカになるだとか言われ続けてきたゲームを、十数年前、跳び箱を飛び続けてヒーローだったケイン・コスギが、こんなにも熱中しているんですよ。

 

そしてそのヒーローだったケイン・コスギが、JayceでGarenに突っ込んで死にまくる。WukongのWに惑わされまくる。CSがクソ。そりゃあ笑顔になるでしょ。こんなに嬉しいことはないですよ。

 

目的と手段

これがもしね。配信がRiotJPのプロモーションで、「ケイン・コスギ、はじめてのLeague of Legends!」みたいな企画だったとするじゃないですか。それはそれでめちゃくちゃ面白いんだろうけど、僕はここまで感動しなかったというか、熱狂しなかったと思う。「人選凄すぎるけどまあよくあるやつね」くらいのテンションですよ。

 

ケイン・コスギはTwitchで配信するためにLeague of Legendsをやっていたわけじゃないんですよね。サブスクでボロ儲けしたいみたいな気持ちからLeague of Legendsを始めてない。League of Legendsが好きなんですよ。それが見ていてわかるからこそ、魅力的だったと思う。

 

昨今ですよ。やれこのゲームの大会に勝てば賞金いくらでこっちのゲームはいくらだの、このゲームならプロになれてこのゲームはプロがいないだの、このゲームをやり続けても報われなかったけどあのゲームをやれば報われるだの、このゲームはフォロワーが増えてこのゲームは増えないだの、そういうのが界隈を渦巻いてるわけじゃないですか。

 

目的ではなく手段。ゲームをやっているから配信するんじゃなくて、配信するためにゲームをする。ゲームをやっているからお金がもらえるんじゃなくて、お金がもらえるからゲームをする。ゲームにも大金が絡んでくるようになって、そういう現象が今起きていると思います。

 

それ自体は別になんら問題ないと思いますよ。需要もある。なんならゲームのライターなんてそうでもしないと生きていけないわけですけど、じゃあそれが興行というか、見る側に回ったときにどうかっていうと、ちょっと違うんですよね。錦織圭が「お金のためにテニスやってます」って言い出したらすげーとは思うけどちょっとげんなりする。

 

だから「好き」って大事ですよね。そんな当たり前のことに最近ようやく気づいた、というお話でした。

  

それじゃあまた。