chomoshのブログ

だいたいゲームのこと。

何がゲーム観戦を面白くするのか

ちょもすです。

 

最近僕のTwitterのタイムラインには、この話がやたらに登場します。

 

www.cooperationcup.com

 

『クーペレーションカップ』は昔から開かれているコミュニティ主導の『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』のすごい大会なのですが、今年は妙に僕のタイムラインで言及されています。これは多分、最近esportsなる単語が使われるようになって「esportsとは何ぞや」みたいな空気が作られてきたうえで、

 

「esportsとか言ってる奴、最強最高の大会であるクーペレーションカップ見ておらず???浅瀬かよ(要約)」

 

 と思う人が結構いる、みたいなところからきているのだと思います。

 

それはさておき、です。僕も『クーペ』を浅瀬ながらにちょっとだけ見て、それを面白い、すごい、とんでもないと感じたのですが、何をもってして僕はこの大会を面白いと思うのだろう、とふと思いました。

 

中々よくわからないままにそのことを考えているさなか、そういえば最近こんなのもあったなと思い出します。

 

www.youtube.com

 

『ぷよぷよ』のすげー強い奴と『ぷよぷよ』の超すげー強い奴を戦わせる、これもコミュニティ主導のイベントなんですが、すごい人数が見ている。こんなに視聴者がいて全員が現役のプレイヤーだとしたら『ぷよぷよeスポーツ』のマッチングはもっと優しい世界だったに違いないと確信できるほどの人が見ている。これも観るとすごく面白い。

 

それとはまたまた別に、最近違和感を感じたことが一つありました。『三国志大戦』の動画の視聴者数です。

 

www.youtube.com

 

これは別にコミュニティ主導じゃない公式の視聴者数ですが、最初に数字を見たとき、「このゲームいつの間にこんなに人のいるゲームになったの???嘘でしょ」と思いました。正直未だにセガの工作員説は疑ってますが、それでも上二つを合わせて考えてみると、納得できる事実が一つあります。

 

「多くの人にとって、歴史の長いゲームを観戦するのは面白い」ということです。

 

要素

要素としては二つあると思っています。

 

一つ目の要素は、歴史が長いということはそれだけストーリーがあるという事実です。昔にあの人とこの人の因縁があってどうだとか、ずっと頑張り続けてきたある人が今回やっと報われそうになる瞬間とか、不祥事から戻ってきて圧倒的な強さを誇る人とか、そういうのがあると観る側にもすごく気持ちが入る。面白い。逆に言うと、出して一年目のゲームには中々難しい。

 

「万人が納得するesportsタイトル」という言い方が正しいのかどうかわかりませんが、もしそんな概念があるとすれば、まず第一に歴史が長いゲームであると思います。少なくとも5年、10年、20年と続いているゲームであること。

 

ここ最近「esportsタイトルを目指してリリースします」なんてゲームを星の数ほど見た気がしますが、上手く行ってるのはほんの一部のマネーパワーでゴリ押してる奴だけで、大体はあまりうまくいきませんでした。それらの原因は、もしかしたら「歴史がなかったから」に他ならないのかもしれません。

 

単純に、1年目のゲームより10年目のゲームの方が見てて面白い可能性が高いと僕は思っています。プレイのレベルも高いし、選手同士の確執もある。興行として成功するかどうかは、そもそも10年遊ばれるタイトルであるかどうかというところに実は大きく依存してるんじゃないでしょうか。そしてその覚悟をどれほどのタイトルがもっていたかと考えると……うーん。企業ですからね。難しいですね。

 

二つ目の要素は、一回やったことのあるゲームを見るのは面白いという現象です。一回でもそのゲームを遊んでいれば、トッププレイヤー達の凄さがわかります。細かいところがわからなくても、ゲームのルールは理解できています。

 

この現象を元に考えたとき、「歴史が長ければ長いほど、そのゲームを一回以上やったことのある人も増え続けていく」ということにも気づきます。なるほど、だとすれば観戦の需要は年数を追うごとに高まっていくわけです。

 

注意したいのは、プレイヤーの人数と観戦者の人数は必ずしも比例しないということです。ゲーム実況の流れからゲームの「見る専」は珍しくなくなりましたが、ここにきて更にその流れが加速していると僕は思っています。それくらい、遊んでいる人が少ない。『ぷよぷよ』をやっててもそう思ったし、『三国志大戦』をやっていてもそう思いますし、『3rd』も今になって遊んでみようとは正直思いません。

 

でも、どれも観る分にはすごく面白い。数十年単位で続いているゲームほど新規は遊びづらくなるけれど、その分上澄みのプレイヤーのプレイは素晴らしいものになる。プレイヤー同士のストーリーがある。

 

 考えてみればとても当たり前のことなんですが、2019年にもなってようやく気付けたので、これをもって今年最初の記事とさせて頂きたいと思います。

 

 

それじゃあまた。