chomoshのブログ

だいたいゲームのこと。

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』は面白いと思います

ちょもすです。

 

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』について書きます。

 

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『レジェンド・オブ・ルーンテラ』は面白いのか

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』は面白いと思います。

 

カードオタク向けにこのゲームを一言で表現するなら、「『マジック:ザ・ギャザリング(以下『マジック』)』のうっとおしい部分をリワークし、“2020年のデジタルカードゲーム”に落とし込んだゲーム」です。

 

近年リリースされたデジタル版『マジック』の『MTGアリーナ』は、『マジック』をデジタルで遊ぶ上で、改善、改修が成された素晴らしいゲームです。とはいえ、大本となるゲームが30年近く前のゲームであることも事実で、2020年に新しく始めるゲームとしてはコアすぎると感じる部分もありました。

 

例えばハンデス。僕自身は思考囲いを打つたびに幸福度が上がるタイプの人間ですが、『シャドウバース』からカードゲームに触れた人達が、『デュエマプレイス』を触ってハンデスに折れるという例を複数例目撃していることからも、ハンデスは“2020年的ではない”ということは言えるのではないかと思います。

 

攻撃、ブロックの概念も一度理解してしまえばそう難しくはありませんが、1から教えるとなるとなかなかに難しい概念です。「複数ブロックされると雑魚と1:1交換になるから殴ると損」=「攻めない方が得になることも多い」はあまり2020年的でない、というのは同意できる人も少なくないのではないでしょうか。

 

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』はそういったコアな要素と面白さのバランスを、2020年的にうまく落とし込んだと思います。クイックアタック、奮起、ブロック不可、イルーシブ、初期に存在する複数の能力語が膠着を産みづらいものになっているのは試合時間の短縮を強く意識していますし、1:1でしか行えないアタックブロックもシンプルながら新しい体験です。

 

僕は新しいゲームを遊ぶたびに思わず「昭和のゲームか???」などと表現してしまうことがありますが、「令和のゲームが出た!」と感じたのはこの『レジェンド・オブ・ルーンテラ』が初めてです。それだけでも本当に偉大なことだと思います。

 

Riot Gamesらしい課金形態

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』はまるで課金できません。強制的に無課金~微課金を強いられます。というのも、同一レアリティの特定の好きなカードと交換できるワイルドカードが課金アイテムとして販売されていますが、それらは週に各レアリティ3枚しか手に入れることができません。これは「数万円課金してカード資産を一通り揃え、デッキは攻略サイトのコピーを使う」という遊び方を明らかに否定しています。

 

課金すれば週に1デッキ程度ならコピーデッキを組めるラインだと思いますが、とはいえそれもメタが回れば対応が難しいですから、「手持ちの資産でデッキを組む」ことに強い理由付けがあります。週に1デッキというのも絶妙な塩梅で、プレイして自然にカードが揃う頃には恐らく次弾が出るようなサイクルなのでしょう。

 

手持ちのままならない資産でデッキを組む。次に何をクラフトするか頭を悩ませる。『ヴァンガードZERO』の時にも感じましたが、この体験はカードゲームにおいて非常に楽しく、重要な体験です。一般にDCGでこの遊び方をすると課金力とコピー力でわからされることがままありますが、「平等に不公平」なこの世界なら、手持ちのカードとにらめっこする理由が確かにあります。

 

プレイ報酬の宝箱が勢力別に選んでアンロックしていけるのも評価できる点です。手に入れたチャンピオンを軸にカードを集めたい勢力を決めてもいいし、自分の好きなあのキャラがいる勢力のカードを集めてもよし。カードの集め方に自由度があるのはオタクにもキャラ愛勢にも優しいと思います。闇鍋ガチャを作っている会社には『レジェンド・オブ・ルーンテラ』を遊んで深く反省してほしいと心の底から思っています。

 

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公式を見ると製作者の意図がかなりわかりやすく書いてあるので気になる人はどうぞ。

 

セナアアアアアアアアアアア 

『リーグ・オブ・レジェンド』プレイヤーなら、このゲーム独自のキャラの掛け合いにも面白さを感じることは少なくないでしょう。ちなみに僕がこのゲームの一番好きな部分はここです。

 

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「セナアアアアアアアアアアアア!」

 

ルシアンはセナがやられるととんでもない怒り方をします。仇敵のスレッシュに限らずシャドウアイルのキャラクターほとんどにキレちらかします。デマーシアのヤカラです。何度見ても面白いのでわざとセナでチャンプブロックしますし、気に入りすぎてDiscordで唐突に「セナアアアアアアアアアアアア!」とか言い出してそのたび微妙な空気になります。

 

 

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「俺の雄姿をフィ↓オラ↑にも見せたかったな!(要約)」

 

フィオラと並べると聞ける専用セリフです。ずっとフィ↑オラ↓だと思ってました。フィオラの発音を何度も聞けるのは『レジェンド・オブ・ルーンテラ』だけ。

 

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見た目がGPのなりそこないみたいで好きです。

 

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「ゼド師匠も喜ぶだろう!」

 

誰だよ。

 

流行るのか

国内ではあんまり、海外ではそこそこな『チームファイトタクティクス』的な流行り方にひとまずはなっているようです。国内だとまだまだ『リーグ・オブ・レジェンド』のプレイ人口も多いとは言えないですしね。知名度や見る専はすごいんですが。

 

割と早い段階でモバイル化を宣言しているので、『ハースストーン』よろしくそのタイミングで国内プレイヤーがガツっと増える可能性はあると思います。無課金にもかなり優しいゲームでありつつ、ドラフト強者なら更にお得にプレイできますしね。今“見”に回っている人はモバイル化のタイミングで国内の反応を見れば戦局が見えてくることでしょう。

 

令和のゲームとはいえ根っこの部分は『マジック』にかなり近いので、カードオタクでもなく、『リーグ・オブ・レジェンド』も知らずに新しく触る人たちが「難しい」と感じるか「面白い」と感じるかは微妙なラインです。チュートリアルはかなり良くできていると思いますが、僕の予想では「難しい」で折れる人も多いんじゃないかなーと思ったりもします。でもこのくらいの難易度はプレイヤーの平均が乗り越えてくる気もします。つまり何もわかりません。

 

 

 

僕は『チームファイトタクティクス』的に遊ぶことになりそうです。基本は『リーグ・オブ・レジェンド』を遊びつつ、人が集まらなかったりした時にデイリーやウィークリーの報酬がてらドラフトを遊んで、カードが集まったら構築も遊んでみる、みたいな。がっつりやる感じでは今のところないですが、このゲームは確かに面白いと思います。

 

 

以上、『レジェンド・オブ・ルーンテラ』のインプレッションでした。

 

 

それじゃあまた。