二週間APEXをやってみてわかったこと
ちょもすです。
FPS初心者がapexを二週間やった結果はこちらになります。GGWP pic.twitter.com/OMvhVrqTm5
— chomosh / ちょもす (@chomosh) 2021年2月19日
二週間やりました。プレイ時間が211時間なので、単純計算で一日平均15時間ほどプレイしていたことになります。実際は12~13時間くらいです。二週間の終わりの方は「EVA8オートを右斜め後方から打たれて目が覚める」とか「遠くからクレーバーの音がして不意に目が覚める」とかかなり危険な状態でした。真似しないほうが良いと思います。
やってみてわかったこと
FPSはおもしろい
2021年にもなって何を言ってんだジジイ、と言われると反論の余地が一切ありませんが、数十年ゲームをやってきて、今回苦手だったFPSの魅力がはじめてわかった気がします。
僕の考えていた対戦ゲームにおけるFPS世界というのは、まず地獄のような基礎練習があって、ようやく技が出せる(=弾を対戦相手に当てることができる)というものでしたが、やってみると意外とそうでない部分もあることがわかりました。
もちろん射撃練習で集弾の精度を上げることも重要でしたが、どう顔を出すか、相手の動きをどう予測するか、得られた情報をどう処理するか、そういった要素も同程度に重要なのだと気づかされました。これに関しては大きな成長&発見であり、FPSの戦略的な面白さ、というのはこの二週間でいくらか理解できたと思います。
普段遊べない人と遊べる
僕はこの「普段遊ばない人と遊ぶ動機になる」ことが『Among Us』しかり、昨今流行するゲームの最大の特徴だと考えています。『APEX』もその点は十二分に機能していると思います。この二週間で普段同じゲームをすることがなかったような人々と『APEX』を遊ぶ機会を得て、実際にそれらはとても楽しい体験でした。画面の向こう側のスーパープレイヤーより、身近な強プレイヤーからの方が得るものが多い、というのも持論です。
負けても面白い時がある
これも昨今流行している対戦ゲームの特徴の一つだと思いますが、負けても「楽しかった」と思えるタイミングが何回も訪れるのは素晴らしいことだと思います。何気なく落ちてる紫アーマー拾っただけでちょっと幸せな気分になれるし、序盤の戦闘で1v3を対処できた時には実質優勝です。
ながらプレイ
音が極めて重要な情報かつ、フルスクリーンで遊びたいゲームの性質上、誰かの配信や動画を見ながら、あるいは音楽を聴きながらプレイするいわゆる「ながらプレイ」にまったく適していないのは誤算でした。
自分の普段遊ぶゲームがどれもこれも「ながらプレイ」可能であり、それが普通になってしまっていた以上、普段できることができないことのストレスはそれなりにあります。事実『グラブル』のイベントであるところのドレッドバラージュは一切プレイできていません。パワハラの具現化である団長にパワハラされることを想像するとかなり憂鬱になります。
ランクポイントの積み上げ
企画とランクポイントの積み上げシステムの相性が悪く、そこは企画の準備不足だなと感じました。というのも、『APEX』においてクソ雑魚がランクポイントを積むには「キル/アシストによるポイント」よりも「順位によるポイント」を重視する必要があり、最終的には「味方が死のうが交戦をとにかく避けて隠れ、バレないことを祈る」といった面白みにかけるプレイが肯定されてしまうからです。
このことが事前にわかっていたならば恐らくAIM練習などの基礎練習も一切サボり、隠れやすいポイントだけを把握したら、あとは味方を一切無視してかくれんぼする最悪のプレイでもっと楽にプラチナ昇格できたと思います。報酬が東京ドームとかだったら恐らくこの方法を取ります。とすれば、企画のルール制定自体があまりよくなかったということでしょう。他人にもわかりやすい目標設定というのは、どうあれハックする方法が見つかってしまうもの。今後の課題です。
歴史の重み
一から始める初学者がぶちあたることになるのが歴史です。言い換えれば「そのコンボはすごいけどそれがサラっとできるようになるには一体何年かかるのか」、「テンポと言われてもまるで理解できず、それがわかるようには何年かかるのか」、「その状況で打てば有利なのはわかるけど、そもそも弾が全くあたらないので有利な状況でも余裕で負ける」。
『ジャンルの壁』とでもいうことができるでしょうか。特定のゲームタイトル自体の歴史が浅かったとしても、ジャンルの成立が昔からであればあるほど、初学者はその差を埋めるのに努力が必要になります。
『ジャンルの壁』を乗り越えるために必要になるのは基本プレイ無料と無限の時間です。今回使える時間は有限だったので、歴史の重みは感じざるを得ませんでした。
皆が当たり前のできることができないことの苦しさ。期間中何度も聞かされた「プラチナまではやってればいける」という言葉は呪いでしかなく、聞かされるたびに買ったばかりのモニターにパンチしそうになりました。毎日15時間以上プレイしても、各々が持つFPSの歴史の「当たり前」には到底届きません。そのことに無自覚だと初学者の努力不足を指摘したくなりますが、それは大きな間違いです。
ただこれは持たざるものの視点に立ってみなければわからない視点だなとも思います。僕も何気なく言ってしまっていた「やってれば〇〇にはなれる」という言葉は、今後強く戒めようと思いました。「やってれば〇〇になれる」。2030年には殺人の要件を満たしていると思われます。
以上。またなんかやると思います。
それじゃあまた。