chomoshのブログ

だいたいゲームのこと。

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』は面白いと思います

ちょもすです。

 

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』について書きます。

 

playruneterra.com

 

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』は面白いのか

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』は面白いと思います。

 

カードオタク向けにこのゲームを一言で表現するなら、「『マジック:ザ・ギャザリング(以下『マジック』)』のうっとおしい部分をリワークし、“2020年のデジタルカードゲーム”に落とし込んだゲーム」です。

 

近年リリースされたデジタル版『マジック』の『MTGアリーナ』は、『マジック』をデジタルで遊ぶ上で、改善、改修が成された素晴らしいゲームです。とはいえ、大本となるゲームが30年近く前のゲームであることも事実で、2020年に新しく始めるゲームとしてはコアすぎると感じる部分もありました。

 

例えばハンデス。僕自身は思考囲いを打つたびに幸福度が上がるタイプの人間ですが、『シャドウバース』からカードゲームに触れた人達が、『デュエマプレイス』を触ってハンデスに折れるという例を複数例目撃していることからも、ハンデスは“2020年的ではない”ということは言えるのではないかと思います。

 

攻撃、ブロックの概念も一度理解してしまえばそう難しくはありませんが、1から教えるとなるとなかなかに難しい概念です。「複数ブロックされると雑魚と1:1交換になるから殴ると損」=「攻めない方が得になることも多い」はあまり2020年的でない、というのは同意できる人も少なくないのではないでしょうか。

 

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』はそういったコアな要素と面白さのバランスを、2020年的にうまく落とし込んだと思います。クイックアタック、奮起、ブロック不可、イルーシブ、初期に存在する複数の能力語が膠着を産みづらいものになっているのは試合時間の短縮を強く意識していますし、1:1でしか行えないアタックブロックもシンプルながら新しい体験です。

 

僕は新しいゲームを遊ぶたびに思わず「昭和のゲームか???」などと表現してしまうことがありますが、「令和のゲームが出た!」と感じたのはこの『レジェンド・オブ・ルーンテラ』が初めてです。それだけでも本当に偉大なことだと思います。

 

Riot Gamesらしい課金形態

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』はまるで課金できません。強制的に無課金~微課金を強いられます。というのも、同一レアリティの特定の好きなカードと交換できるワイルドカードが課金アイテムとして販売されていますが、それらは週に各レアリティ3枚しか手に入れることができません。これは「数万円課金してカード資産を一通り揃え、デッキは攻略サイトのコピーを使う」という遊び方を明らかに否定しています。

 

課金すれば週に1デッキ程度ならコピーデッキを組めるラインだと思いますが、とはいえそれもメタが回れば対応が難しいですから、「手持ちの資産でデッキを組む」ことに強い理由付けがあります。週に1デッキというのも絶妙な塩梅で、プレイして自然にカードが揃う頃には恐らく次弾が出るようなサイクルなのでしょう。

 

手持ちのままならない資産でデッキを組む。次に何をクラフトするか頭を悩ませる。『ヴァンガードZERO』の時にも感じましたが、この体験はカードゲームにおいて非常に楽しく、重要な体験です。一般にDCGでこの遊び方をすると課金力とコピー力でわからされることがままありますが、「平等に不公平」なこの世界なら、手持ちのカードとにらめっこする理由が確かにあります。

 

プレイ報酬の宝箱が勢力別に選んでアンロックしていけるのも評価できる点です。手に入れたチャンピオンを軸にカードを集めたい勢力を決めてもいいし、自分の好きなあのキャラがいる勢力のカードを集めてもよし。カードの集め方に自由度があるのはオタクにもキャラ愛勢にも優しいと思います。闇鍋ガチャを作っている会社には『レジェンド・オブ・ルーンテラ』を遊んで深く反省してほしいと心の底から思っています。

 

playruneterra.com

 

公式を見ると製作者の意図がかなりわかりやすく書いてあるので気になる人はどうぞ。

 

セナアアアアアアアアアアア 

『リーグ・オブ・レジェンド』プレイヤーなら、このゲーム独自のキャラの掛け合いにも面白さを感じることは少なくないでしょう。ちなみに僕がこのゲームの一番好きな部分はここです。

 

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「セナアアアアアアアアアアアア!」

 

ルシアンはセナがやられるととんでもない怒り方をします。仇敵のスレッシュに限らずシャドウアイルのキャラクターほとんどにキレちらかします。デマーシアのヤカラです。何度見ても面白いのでわざとセナでチャンプブロックしますし、気に入りすぎてDiscordで唐突に「セナアアアアアアアアアアアア!」とか言い出してそのたび微妙な空気になります。

 

 

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「俺の雄姿をフィ↓オラ↑にも見せたかったな!(要約)」

 

フィオラと並べると聞ける専用セリフです。ずっとフィ↑オラ↓だと思ってました。フィオラの発音を何度も聞けるのは『レジェンド・オブ・ルーンテラ』だけ。

 

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見た目がGPのなりそこないみたいで好きです。

 

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「ゼド師匠も喜ぶだろう!」

 

誰だよ。

 

流行るのか

国内ではあんまり、海外ではそこそこな『チームファイトタクティクス』的な流行り方にひとまずはなっているようです。国内だとまだまだ『リーグ・オブ・レジェンド』のプレイ人口も多いとは言えないですしね。知名度や見る専はすごいんですが。

 

割と早い段階でモバイル化を宣言しているので、『ハースストーン』よろしくそのタイミングで国内プレイヤーがガツっと増える可能性はあると思います。無課金にもかなり優しいゲームでありつつ、ドラフト強者なら更にお得にプレイできますしね。今“見”に回っている人はモバイル化のタイミングで国内の反応を見れば戦局が見えてくることでしょう。

 

令和のゲームとはいえ根っこの部分は『マジック』にかなり近いので、カードオタクでもなく、『リーグ・オブ・レジェンド』も知らずに新しく触る人たちが「難しい」と感じるか「面白い」と感じるかは微妙なラインです。チュートリアルはかなり良くできていると思いますが、僕の予想では「難しい」で折れる人も多いんじゃないかなーと思ったりもします。でもこのくらいの難易度はプレイヤーの平均が乗り越えてくる気もします。つまり何もわかりません。

 

 

 

僕は『チームファイトタクティクス』的に遊ぶことになりそうです。基本は『リーグ・オブ・レジェンド』を遊びつつ、人が集まらなかったりした時にデイリーやウィークリーの報酬がてらドラフトを遊んで、カードが集まったら構築も遊んでみる、みたいな。がっつりやる感じでは今のところないですが、このゲームは確かに面白いと思います。

 

 

以上、『レジェンド・オブ・ルーンテラ』のインプレッションでした。

 

 

それじゃあまた。

 

 

おたくのやどかりでクソ回線を掴まされました

ちょもすです。PRです。合わせてPRもすです。

 

連呼しておきます。この記事はPRです。何がどうあってもPRです。おたくのやどかり代表平田知彬に金をもらっています。金にまみれた記事です。

 

『おたくのやどかり』ってあるじゃないですか。あるんですよ。不動産屋の。やしろあずきさんが執行役員の。あの。一気にうさんくさくなったとか言わないでください。もともとうさんくさいです。旧知の平田さんが社長の不動産で、僕も記事とか書いて遊んでたりしてたんですけど。

 

その会社はオタク向けの不動産をうたっていて、ゲーマーだったり配信者だったりのオタクへのアプローチも適切ですよ、ってことをウリにしてるんですね。普通の不動産に行って「オレ、カードゲームの全国ランキング3位だけど?」みたいなことを言っても、「なんか病気の人来たな」と一蹴されるだけですが、「マジかよすげーじゃん」ってなるのが『おたくのやどかり』、ということらしいんですけど。……嘘くさいですね。

 

 

そんな僕の疑念に反して『おたくのやどかり』は繁盛しているらしいです。平田さんに会うたびに「またタワマン買っちゃいました」みたいな話を聞かされるので。そのうちに僕にも会ってくれなくなると思います。実際僕の知り合いで利用した人も結構いるようです。

 

しかし、その中の一人がこういうことを言ってたんですね。『おたくのやどかり』を利用したらクソ回線を掴まされたと。

 

otayado.com

 

僕も記事を『おたくのやどかり』に入稿してしまった手前、どちらかと言えばあっち側の人間なので、その言葉を目にしたときはかなりの申し訳なさを感じました。と同時に「平田、まさか“やった”のか?」と直感したので、平田さんに即「オタク向け不動産、ステマしまくりで実際はオタクにクソ回線寄越して金儲けしてるってマジ??」とLINEしました。

 

そうしたら即電話が飛んできて「ステルスマーケティングしたのはウチじゃないです。今から渋谷にきてください。映画のPRを二流漫画家に無茶な条件でさせた挙句、責任逃れに必死こいて寿司と犬の画像をRTとかしてません」と言われたので、今回書くのは平田さんから渋谷に呼び出されて殺されそうになった話です。

 

クソ回線を掴んでしまう仕組み

渋谷で新品のノートを中学の黒歴史ノートに加工させられるのかと思ったら、僕の疑問に関しては極めて真摯に回答されたのでここだけは真面目に書きます。わかりやすくするために一問一答形式です。

 

Q.『おたくのやどかり』を利用してもクソ回線を掴むってマジ?

A.回線に関しては運の要素があり、そういうことは起きうる。

 

Q.回線速度を気にしているのに集合住宅を紹介するってマジ?

A.紹介する物件の9割以上は集合住宅。というのも、戸建ても紹介できるが回線のためだけに戸建てにするのは相当勇気がいる(値段、立地等が犠牲になってしまうため)ので、回線のために戸建てにしようと思う人も結局は集合住宅になることがほとんどだから。

 

Q.不動産屋の初心者狩りでは?

A.ウチが推奨しているのは1G回線の入っているマンションで保険をかけつつ、入居後に戸建て向け回線を引けるかどうかを確認する方法。集合住宅に戸建て向けの回線を引けるのが一番良いが、最悪引けなくても1Gを使うというようなやり方。

 

Q.1G回線でもアタリハズレがあるってマジ?

A.周囲の環境に依存するので同じ1G回線でも“アタリ”と“ハズレ”は存在する。こればっかりは運と言わざるを得ない。

 

Q.入居前に回線速度って確認できないの?

A.入居するかどうかもわからない奴にそこまで調べさせてくれる大家はほとんど存在しない。

 

Q.絶対戸建て回線の物件を紹介してもらうことってできないの?

A.できるが、物件はほぼ選べなくなると思ってもらったほうがいい。例えば沿線で希望を出してもらったとしても、かなり郊外になってしまったりする。

 

とまあ思ったことを全部聞いてみたんですがこういうことらしく、場所や値段や環境を優先した結果、運悪くクソ回線を引いてしまうというのはどうもあり得る話らしいです。ただそれらは基本的にちゃんと説明している、という話でした。

 

スーモマン

ちょもす「とはいえ、『おたくのやどかり』の従業員増えまくってるし、説明が不十分でオタクにクソ回線寄越しちゃってるパターンもあるんじゃないですか?」

 

平田「僕が従業員とお客様のやりとりを全て把握しているわけじゃないので、それに関して完全に否定することはできません。申し訳ないです」

 

ちょもす「じゃあ、『おたくのやどかり』はオタクにクソ回線を寄越す不動産ってことでいいですか?」

 

平田「それは書き方に悪意ありすぎるんで辞めて欲しいんですけど、それでいうと、『おたくのやどかり』はオタクにクソ回線を寄越す可能性が低いとは言えると思います。」

 

と、ありがたい返事を頂きました。

 

平田さんから見ればその他大勢の金ヅルがクソ回線掴んでも関係ないでしょうけど、引っ越しを検討している一人の人間はそれなりの決断を持って引っ越ししているはずなので「可能性が低い」はハズレ引いた時リスク高いよなあ、なんて思っていたところ。

 

平田「この業界には『スーモマン』ってのがいるんですよ」

 

ちょもす「なんかよわそうですけど」

 

平田「お客様から希望の条件を聞いて、その情報を不動産サイトに打ち込んでそのままお客様に提示する奴のことを『スーモマン』と言います」

 

ちょもす「僕でもできそう」

 

平田「デキる奴はお客様が本当に重視している条件が何なのかを検討して、例えば沿線は変わっちゃうけどここにすれば似た条件で値段が安く済むとか、部屋よりも場所重視ならここもアリですとか、いろんな可能性をオススメできます。」

 

ちょもす「不動産におけるデキる奴ってのはそういう奴のことを指すんですね」

 

平田「ちなみにそのへんの不動産に入って出てくるのは高い確率で『スーモマン』です」

 

ちょもす「なるほど」

 

平田「ただウチの場合は『スーモマン』の確率が3/20程度になります」

 

ちょもす「従業員20人中3人も『スーモマン』いるじゃないですか。正直すぎるでしょ」

 

平田「絶賛教育中です。0に減らすよう努力してます。こればっかりは本当にすみません。でも他社より『スーモマン』率は低いことだけははっきり言っておきたいです」

 

ちょもす「それで言うと、『スーモマン』引いたなって思ったときに、チェンジできるシステムとか作ってくれればいいんじゃないですか?」

 

平田「チェンジ、ありですね。検討します」

 

とのこと。

 

※実際運用開始してた

 

外的なうさんくささはともかく、その辺は真っ当に頑張っているらしいです。

 

 

おたくのやどかりでもクソ回線になることはままあるけど、確率は低めだし説明もしていますというのが今回聞いたお話でした。なるほどね。あと『スーモマン』そんなに出てこないらしい。

 

 

 

……正直すぎるPR記事でした。

 

それじゃあまた。

読みました

ちょもすです。

 

いい空気を一瞬でつくる誰とでも会話がはずむ42の法則

いい空気を一瞬でつくる誰とでも会話がはずむ42の法則

  • 作者:秀島 史香
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2017/03/07
  • メディア: Kindle版
 

 

まっっっっったくガラでもないんですけど、無為に歳ばかり重ねている僕に必要なものってこういう奴なんだろうなとか思ったり、今年やりたいことをやるうえで必要だったりしたので読みました。

 

極めて共感できるところの多い本です。なぜそんなにも共感したかと言えば、ラジオDJなる職業が、配信をしたり、諸々の番組や動画に出させてもらえたりする僕の境遇に近しいと感じたからです。視聴者からダイレクトにリアクションが来る。似てる。公衆の場で人と話す機会がある。似てる。

 

こうした生き方をしていると「誰を目標にするべきなのかよくわからん」なんてことがままあるのですが、氏から見習うべきと感じる部分が極めて多く、もう少し早くこの本に行きあたってればと今後悔しております。

 

『エライ人にはじめて会うとき』とか『勇気不足で言えなかったとき』の項とかはもう「そうなんだよね~~~~」という感想の他ないですし、同時に一流がそれに対してどう対処してるかの部分まではっきり見れて、マジでぴったりの一冊でした。

 

とはいえあまりに健常な世界観で、一読した後に冷静になって『闘技場でダークドレアムを出して盛り上がる30代』のことを考えると鬱になったので、次読む本はもうすこし病的なものにしたいと思います。

 

 

 

それじゃあまた。

記録:『ヴァンガードZERO』

ちょもすです。

 

今のうちに記録として残しておかないと来年には存在そのものを忘れかねないという危機感を感じたので書きたいと思います。

 

僕が『ヴァンガードZERO』を薦める人

まず言っておくと、『ヴァンガードZERO』は人を選ぶタイトルです。僕が町中の10人に『ヴァンガードZERO』を無理やりやらせたとして、8人には殴打されるタイトルだと思います。

 

従来のDCG的な遊び方を期待している人にはおすすめできません。パックの配布が極めて多いゲームとはいえ、ベースとなる生成システムが激シブだからです。詳細は省きますが、毎日コツコツCPU戦を周回して、一月でようやく最高レアのカードが作れるかどうかといった具合で、理想のデッキを回して遊ぼうとするとかなりの富豪プレイになります。

 

紙の『ヴァンガード』のルールに思い入れがある人にもおすすめできません。デジタル化にあたってルールが簡略化されており、『ヴァンガード』ではあるものの、その実別のゲームだからです。

 

では『ヴァンガードZERO』は一体どういった人に向けられたゲームなのでしょうか。それはずばり原作アニメファンと、ゲームボーイのカードゲームが好きだった人です。

 

カードを集める楽しさ

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僕が思う『ヴァンガードZERO』のテーマは、カードを集める楽しさにあると思います。DCGでは無料でも1デッキ作れて当たり前のような時代になってしまいましたが、昔の紙のカードゲームやゲームボーイ時代のカードゲームをやっていた世代からすると、簡単にカードが手に入ってしまって物足りなく感じることもありました。

 

攻略サイトや強豪のデッキをコピーして遊ぶのももちろん楽しい遊び方です。と同時に、資産がないならないで、ないなりに工夫して遊ぶのも一つの遊び方です。最近のDCGでその遊び方をすることをすることはめっきり減ってしまいましたが、対人でないソーシャルゲームを遊ぶときには僕は未だにこの遊び方をしますし、ごく一般的だとも思います。

 

僕の小中学校の時のカードゲーム体験に思いを馳せるなら、少ないお小遣いで強いカードを手に入れた時の興奮は確かにありました。渋谷のカードショップという得体の知れない空間まで行って《ヤタガラス》を買ったあの日。カードを買いにきてるのに店員に凄く面倒くさそうな対応されたので、その時はじめてカードショップの店員が攻めてくることを知りました。今でも忘れません。

 

『ヴァンガードZERO』は課金によって特定のカードを入手しづらく、コツコツやることでカードを生成できるようにすることで、僕たちが小中学生時代に体験した「強いカードをやっと手に入れた時の体験」を演出したいのだと解釈しました。それを「対人でやるな」という突っ込みは僕も正しいと思いますし、「カード作れない重課金クソゲー」と一蹴するのも簡単ですが、そう断じてしまうのも勿体ないと思います。

 

ランクマッチを遊びの一つと断ずる

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『ヴァンガードZERO』は一人で遊べるモードが充実しています。ゲーム全体でみるとランクマッチの比重が極めて軽く、なんならランクマッチで遊ばなくても別にいいよね、というボリューム感です。『ヴァンガードZERO』におけるランクマッチはあくまで遊びの一つでしかありません。それはプレイヤーレベルを十全に上げないとランクマッチが開放されないところにも表れていると思います。

 

ランクマッチは通信対戦が充実していなかった時代こそ革命的な遊びでしたが、今や使い古された遊びですらあります。言ってしまえばただ対戦するだけだからです。ゲームルールがどう、ということではなく、“いつものランクマッチ”はもうそろそろいいんじゃないか、と僕は常々思っています。

 

ランクマッチ以外の部分で遊びを充実させた点は、『ヴァンガードZERO』を評価できると思います。その遊びが面白いかどうかはこの際置いておきましょう。DCG界隈にいくら新作が出てもマンネリ感があるのは否めなかったところで、こういった新しいアプローチに挑戦したのは素直に関心したところです。

 

原作アニメファンへ

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また、原作アニメファンには素直に嬉しいゲームだと思います。僕も当時ちゃんと見ていたというほどではありませんが、友人に「イメージしろ……」と言っていたクチなので櫂くんの活躍が2019年に見れて素直に嬉しかったです。原作再現度もばっちり。『ヴァンガードZERO』でエゴサーチするとこういった人達が思いのほか多く、ああそれだけ愛されていたアニメだったのだなあ、と思います。

 

とはいえ

とはいえ。

 

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  • 2011年アニメのなんとも言い難い作画のカットイン
  • タップしてから反映されるまでのラグを妙に感じさせる動作
  • やりたい事が何処にあるのかわかりづらいUI
  • すごろくイベント
  • 理不尽な形で強いVery Hardのキャラファイト
  • クイックファイト開放の条件としては難しすぎるキャラファイトのミッション
  • 何を考えて作ったのか理解ができないカード生成のデイリーミッション

 

このあたりはもうちょっとなんとかならなかったのかと正直思います。特にすごろくは殺意が沸いたので気になる人は配信でやったアーカイブを見てみると良いかもしれません。

 


【ヴァンガードZERO】クリスマスです

 

クリスマスに中年の独身男性に大量のサイコロを振らせないでください。ましてやサイコロを得るためにランクマッチさせないでください。辛い気持ちになります。マジで。

 

対人ゲームとしてみたときには、山札の底を順に記憶すると勝率が上がったり、長期的な視点でカードの切り方を考えたり、期待値計算をちゃんとやる必要のあるクソオタクのゲームです。つまり面白いです。雑に遊んでももちろんメンコでゲームになるし、ちゃんとやれば勝率がついてくるのは『ヴァンガード』のいいところだと思います。

 

以上、『ヴァンガードZERO』の総評でした。原作アニメ視聴済だったり、ゲームボーイにあったカードゲームのノスタルジーに浸りたい人だったり、昔『ヴァンガード』を遊んだことがあったり、クソオタクのゲームがやりたい人におすすめです。

 

 

 

それじゃあまた。

 

令和のクレイジーesports、『TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP』を見ろ

ちょもすです。

 

本日12/21、なんの日でしょうか。はい、『TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP』の日です。


www.youtube.com

 

この記事に金銭の授受は発生しておらず、特定の義理もなく、PRではありません。ですので大変正直に申し上げますが、『TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP』とイベント日のパチンコホール、どちらを優先すべきかで言えば僅差でパチンコホールだと思います。

 

それでも僕が今この文章を書いているのは、暇を持て余した学生と無職の諸兄が、もしも近所のホールのイベント日でないならこれは見るべきである、そう思える大会だからです。

 

狂乱のesports、『TEPPEN』

僕は『TEPPEN』というタイトルをesportsタイトルだと認識していますが、だとすればこんなに狂ったesportsタイトルは他にないと思います。

 

時を遡ること前回の『RAGE』。僕が『TEPPEN』の国内予選に参加していた『RAGE』の日、『Shadowverse』の観戦をしている知り合いの平田さんを見つけて開口一番で放った言葉は、「このゲーム、3000万円もらえるんですか?」でした。

 

『TEPPEN』の素晴らしいところは3000万円をもらいうることです。ゲームを遊んでいたら3000万円がもらえる。夢のようではありませんか。二言目には「大会のYoutube Liveの同接は200人ですけどね」と余計極まりないことを喋りましたが、どうでもいいことです。

 

先日『iDom』選手が優勝したのが記憶に新しい『Capcom Cup』。『Capcom Cup』の賞金は約2700万円です。何年もの研鑽を積んで、世界各地のプロツアーを一年を通して回り続けて、決勝大会では人間と思えない人々なぎを倒して、全世界で多くの人達が配信を見て応援して、熱狂して、2700万です。

 

1ゲーマーに2700万円もの賞金が払われるようになったこと自体はとても素晴らしいことだと思います。数十年前には到底考えられないスケールの世界観で、今は本当にゲーマーにとって優しい時代です。

 

試合を見ていて、この人達は人間の領域を超えているのではないか、と何度も思ったほどです。とんでもないことをやってのけている人達に対して、それが例えゲームであっても、相応の対価が払われるようになったことは本当に素晴らしいことだと思います。

 

もちろん、例に漏れず『TEPPEN』の世界選手権のプレイも素晴らしいでしょう。スケールの割に異常な賞金額で極めて値段設定は狂っていると思いますが、尋常ならぬ努力の結晶が光るその瞬間が見れるとするなら、賞金なんて本当はどうでもいいことです。今日も非常に高いレベルのプレイが見られるに違いないでしょう。

 

……違いないのですが。

 

chomosh.hatenablog.com

 

思い出してください。

 

『TEPPEN』が実力に大きく依存したゲームなのは今更言うまでもありません。ですが、ある程度以上の実力者が拮抗した時には、特定のカード1枚を引くかどうかによって、人の生き死にが決まりうるゲームです。これは予選で負けた負け惜しみで言ってるのではなくて、世界で初めて2200ptに到達したプレイヤーとしての話として聞いてください。

 

今の『TEPPEN』の環境では特定のカード1枚を引いた、引かなかったで優劣が大きく傾きます。提出されたリーダーを見ても、“特定のカード1枚”の採用率は極めて高いと予想できます。

 

teppenthegame.com

 

もう遠回しに言うのめんどくさいんではっきり言いますね。

 

 

 

3000万円のかかったパチンコ、見たくないですか?

 

 

 

優勝3000万円、準優勝1000万円。その差額2000万を『TEPPEN』で失ったとき、失いそうになったとき、人はどういう顔をするのか。ゲームに集中していてそれどころではないのか。それとも2000万円が影を見せるのか。悔しいのか、満足するのか、運が悪かったと思うのか、実力が足りなかったと思うのか、泣きたくなるのか、やりきったと思うのか。

 

あるいは運命のいたずらが、極めて実力が反映されるゲーム展開を選ぶのか。

 

どう転ぶのであれ、僕は見たいです。はっきりと見たい。これが同接200では道理が通らない。広報がクソすぎて人類の損失です。『TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP』は、今冬最も熱いエンターテイメントであると断言します。見るべきです。

 

楽しむための解説

今読んでいる多くの人は『TEPPEN』のことなど微塵も興味がない人生を送ってきたと僕は考えているので、今日の大会でいくつかのキーとなるパチンコカードを『ストリートファイター』に例えて説明しておきます。今日の試合を観戦するときの参考にしてください。

 

迸る魔力

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『ストリートファイター』のルールをラップバトルに変更できるカードです。『ストリートファイター』のキャラクターは基本的にラップバトルが出来ませんが、これを採用したデッキはラップバトルが出来るキャラクターを選択しているので、ルールを変更すればほぼ必勝です。

 

現環境は【成長】という、言い変えるなら「ラップは下手だけどストリートファイターは強い」キャラクターが多い環境なのもあって、ラップバトルを仕掛ける戦術が非常に有効です。

 

対抗するには自身もラップバトルに特化したデッキ(=ミラーマッチ)にするか、ラップバトルを挑まれないことを祈るか。二択です。実際デッキに1枚しか採用できないカードなので、引けないことも十分に考えられます。

 

デッキリストの中身はわからないので確かなことは言えませんが、恐らくは12人中の9人が採用しており、そのうちの3人は3デッキ中2デッキでラップバトルが可能なダブルラップバトル構成です。ほぼラッパーですね。

 

引けるのか。引けないのか。それとも引かれても大丈夫なデッキがミラー以外にも存在しうるのか。出場選手がラップバトルに対する新しいアンサーを見つけることが出来たのかどうかは、今大会の大きな焦点です。

 

双角猛る砂漠の暴君 ディアブロス

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『ストリートファイター』の対戦中に、上空から『ディアブロス』突如が降ってくるカードです。モンスターハンターの主要モンスターには当然全ての技にアーマーがついているので、ストリートファイターのキャラクターでは太刀打ちできません。

 

こちらは「ルールをラップバトルに変更する」ほどのインパクトはありませんが、ストリートファイターは《ディアブロス》が降ってくることを想定して戦っていないので、むちゃくちゃになります。

 

コントロールをそっくりそのまま奪う《支配された頭脳》が代表的な対策です。ラップバトルとは違い一応戦いの形にはなるので、極めて甚大な被害を受けることを覚悟で真っ向から倒すこともできなくはありません。《ルサキア》や《プケプケ》の攻撃力ダウンや《抗体の活性化》なんかを駆使するとうまく倒せることもあります。

 

こちらはラップバトルよりも対応策が立てやすいので、各選手のこのカードに対する様々なアプローチが散見できると思いますが、それを鼻で笑って突破してしまうのもこの《ディアブロス》。出てきた時はおおいに盛り上がるシーンです。よく初手で出ます。

 

死と生の歪み

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『ストリートファイター』で負けそうになったら電源を切り、一時的に『パズドラ バトルトーナメント』での対戦に変更できるカードです。

 

《ウロボロス》の調整によって以前ほど気軽に電源は切れなくなっていますが、影響力は依然として高いカードです。特に“ラップバトルに持ち込まれた場合”でも電源を切れば解決できるのは大きな魅力。

 

とはいえ一試合中に一回しか打てないうえ、《ディアブロス》や《魔力の奔流》と違いカウンター的な側面が大きいカードなので、使う側も使われる側もシビア。その点、このカードは実力を十分に反映すると言えます。

 

そもそもこいつは今電源を切りそうか切らなそうかという判断から、勝ちすぎると電源を切られるので、少し優勢な状態をキープして『パズドラ バトルトーナメント』の戦いに備えるといった動きが求められます。

 

滅多にありませんが、理想的な手札なら相手の墓地が0枚、こちら墓地に8コストが3枚のような状態も作れます。8コストを支払っていきなり0コスト対24コストで戦えるパチンコ的要素も内包しており、目が離せないカードです。

 

 

 

これだけ説明すれば皆さんもそろそろ『TEPPEN WORLD CHAMPIONSHIP』を見たくなったと思いますので、あとは見るだけです。

 

皆様どうかお見逃しなきよう。 本日13:00。僕も現地で見ます。

 

 

 

それじゃあまた。

パチンコの最適化

ちょもすです。

 

僕がTwitter上に一週間程度浮上しないのは、大体何かしらのゲームに異常な執着を発揮しているときです。今回は『ワーフリ』でした。

 

worldflipper.jp

 

このゲームは何なのかを一言で説明すると

 

サイゲ×パチンコ=終わり

 

ということに尽きます。これが最強なんじゃないかと思った編成が次の日には大したことなくなっているほどバランスが作りこまれていたり、メタの入れ替わりがTCGの新弾的で面白かったり、マルチをひたすら無料で周回するのが楽しすぎる、なんてことも面白さの要因ではあるでしょうが、そんな陳腐な説明よりも

 

サイゲ×パチンコ=終わり

 

です。ピンボール技術のうまさを競うというよりは、自動で倒してくれる編成を最適化するゲームです。パチンコの最適化。めちゃくちゃ心躍りますよね。人はどうしてこんなにも非生産的なことに心がときめいてしまうんでしょうね。

 

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▲頭の悪そうなゲームの絵

 

ゲームの皮を被ったパチンコを打ちたいあなたに。『ワールドフリッパー』、遊べます。

 

それじゃあまた。

 

 

chomoshのブログはtarakoman選手を応援しています

ちょもすです。

 

日本代表

TEPPENで日本代表になった三人の中のうちの一人に「tarakoman」さんって人がいるんですけど。

calpisicebarea.hatenablog.com

 

ちょもすさんのブログも好きで、読んでいて熱が伝わってくる文章を書けるのは尊敬しています。
1番好きな記事は『「mirage in august 」を残し、タイムトラベルする』です。
http://chomosh.hatenablog.com/entry/2018/05/02/120000
当時ウォーブレはやってなかったんですがこれを見てインストールしてちょっと遊ぶくらいには影響を受けました。 

 

タカラトミー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

見てるか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

日本代表に「mirage in august」を聞かせた男!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

ここにいるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

実際お会いした時にもブログの話をして頂いて、ああブログを書いててよかったんだと改めて思いました。特別な信条があったわけでもなく、なんの気なしに書いているこのブログ。ただ時だけを重ねていただけですが、それでも気づいたら僕のブログを見て、僕が出てる配信を見て、ゲームを遊んでいる人が実在して、その人がゲームめっちゃうまかったりする。凄く嬉しいことですよね。

 

それはブログでもなんでもいいんですけど、発信し続けることは本当に意味のあることです。発信し続けましょう。変な奴に粘着されることもたくさんあるけど、やっぱり発信はし続けるべきです。

 

実はtarakomanさん、僕が唯一TEPPENで出たオンライン大会の決勝戦で対戦していて、その時ボコられています。優勝をtarakomanさんのせいで逃したのもそうだし、tarakomanさんの使っていたデッキがクソだったので一方的に性格の悪い最悪のTEPPENプレイヤーに違いないと思い込んでいましたが、反省しています。文章読むと人の良さが滲み出ていてやばい。ファンです。

 

ということで純粋に応援しております。世界王者、取りましょう。取ったら「ワシが育てた」ヅラしようと思います。

 

 

それじゃあまた。