chomoshのブログ

だいたいゲームのこと。

毘沙門デッキの闇

http://maedashi.jugem.jp/?eid=179

 

こういう素晴らしい記事を書いた人が過去にいてさ。たまたま読み返したら「あーこれまんま毘沙門の話だなー」ということになってね。

 

上の記事で書いてあることは、要するに「二人でゲームの対戦をした時(キャラクターやデッキによる違いがあるもの)、どちらか一方が押しつける側になり、どちらか一方はそれを対応する側になる」ということが書いてある。

 

強力な押し付け手段を持っているデッキに対して、それを上回る押し付けの手段を持っていないデッキの持ち主は、対応側になるということなんですよ。

 

まず現状、毘沙門の召喚を止める手立てはCoJにないわけです。戦場を全てリセットする謎のカードに対して、それを止める手段はないわけです。だからその毘沙門という最上位の押し付けに対して、他のデッキは対応しなければいけない。次のアリエ突撃のために竜巻を伏せる、毘沙門の返しのターンに突撃で勝ち切ってしまう、などなど、まあ色々あるにはあるんですけど、結局そういう受け身の戦術はとらないといけないんですよ。

 

でね、毘沙門デッキの何が厄介かっていうと、その取るべき受け身の戦術が非常に難しいわけ。具体的に言うと、毘沙門で1回リセットした後の、毘沙門側の選択肢の幅が広すぎる。

 

いつぞやの毘沙門の記事に書いたと思うんだけど、今回は対応側の視点で毘沙門を出した後の流れについて追ってみることにしよう。

 

■相手が毘沙門を出してきた!→自分のターン

 

1.アリエ突撃を警戒してユニットをたくさんだす

→毘沙門を出されてやりなおし。ユニットをたくさん出した分損する

 

2.毘沙門を警戒してユニットを少なめに出す

→アリエ突撃でそのまま死ぬ

→ハウリングでデッキを回される

 

という風にさ。どっちを取ったらいいんじゃ!っていう。

 

……でも僕の考えを言うと、実は、対応側がちゃんとプレイすれば、毘沙門の対応は出来ると思っている。相手のアリエの枚数、毘沙門出す前のターンの挙動、ハウリングを何回打ったか、新品の鎧を何回打ったか、あわだっくんを何回使ったか。

 

そういうのを全部ちゃんとカウントして、期待値のようなものを計算すれば、自分のターン中に出すユニットの理想の数値みたいなのは出せると思うんだよね。だから毘沙門デッキは理論的には実はさばけるんじゃないかと思っている。

 

でもそれって、全く現実的じゃないんですよね。しかもたぶん、期待値を追ったところで「この選択肢なら54%の確率で俺が勝つ」みたいになるとも思うし、労力に対して成果が全く見合ってない。

 

CoJにおける45秒の時間制限というのも毘沙門デッキにマッチしていて、相手のデッキにほぼ関わらず、テンプレートにハメていく戦い方になるから、時間はそこまで必要ない。慣れればそれこそ時間も短縮されていく。

それに対して対応側は「対応」しなきゃいけないから、やっぱり時間が必要なんですよ。でも45秒しかない。対応できない。死ぬ。

 

今後ね、そういう短い時間の中で驚異的な受けのパフォーマンスを発揮できる人が現れてくれば少しは変わるかもしれないけど、やっぱそんな人中々いないだろうし、そもそも本当に受け切れるかどうかわからない。そんな光の見えない道を進むよりも、ピッカピカの後光が差してる毘沙門ロードを歩んだ方が簡単だし、勝てるし、楽しいわけですよ。

 

だからね、CoJという45秒の時間制限のあるゲーム性である以上、また、少ない時間でプレイするとJokerゲージが溜まる(=有利になる)というシステムである以上、今後どうあがいてもテンプレの押し付け合いゲームであることは変わらないと思う。より強い押し付け(より強いテンプレパターン)が押し付けを倒して行く、よりでかいうんこが小さなうんこを飲み込んでいく、そんな感じに進んでいくと思う。

 

そういう意味で、重厚なTCGプレイヤーというか、いわゆる「読みあい」が好きです、みたいなプレイヤーは正直Verupに期待してもしょうがないと思うよ。だってそうならない作りになっているもの。

 

そんなCoJ考察でした。A1~A2ループでくすぶってる奴が何言ってんだって話はナシで。傷つくから……