chomoshのブログ

だいたいゲームのこと。

生意気な文章の書き方と負ける原因の見つけ方

ちょもすです。お便りを頂いたので答えてみようと思います。

 

お便りを頂きました

ちょもすさん、初めまして。私はばなと申します。ゲームが好きなオタクです。


半年ほど前にシャドバの記事を閲覧して以降、ちょもすさんのブログを覗きはじめました。「この人ゲームも強い上にめっちゃ面白いブログ書くやんけ!」と思わずにいられない記事ばかりで、やってるゲームの話からやってないゲームの話まで、楽しく読ませて頂いております。いつも更新お疲れ様です。



さて、今回私が連絡させて頂いた理由は、2つお伺いしたいことがあるからです。



1つ目です。ちょもすさんはどのようにして文章作成の技術を身に着けたのでしょうか?

 

ちょもすさんのブログにいくと、毎度すごいなと思います。どの記事を読んだときも、それこそまったく知らないゲームの記事を読んでいるときでも、「これは面白いぞ」と感じるのです。ちょもすさんの文章作成の技術は非常に高いと感じる一方で、とても無勉強であるとは思えないものでありまして、どのような勉強をしたらあなたのような面白い文章が書けるのか、非常に興味があります。

自分自身、新しくゲームを始めるたびに「ブログでも始めてみようか」と思うことはあれど、ちょもすさんほど面白い記事が書けるとは到底思えず、どうも書く気になれませんでした。しかし、自分の考えを文章としてまとめることは、情報発信をする上で必ず役に立つのではないかと思うようになりました。面白い記事が書けるようになれば、色々なことを発信できるようになります。そこで、普段から面白い記事を掲載なさっているちょもすさんに直接お伺いするのが上達の近道ではないか?と思い、メールを書かせていただきました。

もしよろしければ、文章作成について学んだことがある、とか、こういうことをしてみるといい、というような事があれば、アドバイスをいただきたい次第です。

 

 

2つ目です。ゲームで「原因がよくわからないけど連敗が続いている」という状況のとき、そこから脱却できるような、いわゆる「負ける原因の見つけ方」というのはありませんか?

 

ぼくはどんなゲームをやっても下手で、ゲーム自体はとても好きなのですが、どんなゲームでも好成績を残せた試しがありません。

そして下手クソな癖に勝敗ばかりに目がいってしまうので、5連敗くらいまではどうということはないのですが10連敗くらいすると「なんでなん?」となってしまいます。「10も連敗するお前がクソなんだよ」というのは自分でもよくわかります。しかし、自分としては最高のパフォーマンスを発揮しているつもりなのに負けるので、何か根本的に間違いを犯している、というところまではわかるのですが、何が間違っているのか、具体的なところまで行けないんです。

 

例えば、ぼくは先週の月曜日からワンダーランドウォーズというゲームを始めました。使用しているのはリトルアリスです。色んなブログを読んだり強い人の動画を観てみたりして、皆さん端のレーンで存分に戦っていました。そこで先日、実践のためにぼくも端レーンで戦ってみたところ2本縦に拠点を折られ、泣きながらゲーセンを後にしました。

ボムバルもストレートも割と当てられていたし、ダウンを取られてしまわないよう、相手のドローを避けることを意識してやっていたのですが、相手のストレートと兵士の攻撃で死にかけになるし、相手も瀕死になっているはずなんですが気づくと相手のHPが8割くらいに回復していたりして、おかしいと首をかしげてるうちに拠点が折れちゃった、という感じです。

 

こんな時、何がダメなのかぼくにはよくわかっていないので、何がダメなのか自分で探れる方法が知りたいのです。友人に聞く、というのはとても有効な一手ですが、負け試合を毎度毎度リプレイに収めて友人に尋ねるというわけにも、なかなかいかないと思うのです。もちろん、ぼくがその時やっているゲームによるところはかなり大きいと思いますが、色々なゲームに触れているちょもすさんだったら、何かすべてのゲームについて言えるところがある、間違いの修正法を知っているのでは?と思いました。

 

 

以上になります。忙しい中、このような読みづらい文章を送りつけてしまい申し訳ないと思っていますが、もしよろしければご教授をお願いします。

また、今後ともブログの更新を楽しみにしております。

 

過剰にお褒め頂いており、「ちょもす信者キモすぎ」と言われても仕方のないかなり熱いメールであるため、時間の無いオタクの皆様のために要旨をまとめると、

 

1.オタクのくせに生意気な文章を書くお前が許せない。文章の書き方を教えろ

2.負ける原因の見つけ方を教えろ

 

 となります。

 

生意気な文章の書き方

ちょいちょい言ってるんですけど、これに関しては本当に無勉強なんです。あるとすれば20年近くインターネット上の文章に触れてきたことと、前身となる前出し三国志大戦から7年近く文章を断続的に書いているというくらいです。

 

ある文章を面白いと思うかどうかは見る人によるので、面白い文章の書き方というのは僕にはよくわかりません。ただ、ある人にとって面白い文章というのはありうると思うし、ある人にとって面白い文章を書くのはそれなりに得意です。その人が笑う姿を想像すればいいだけですから。

 

結局のところそこが全てなんじゃないでしょうか。万人にとって面白い文章なんてものは存在しないので、特定の誰かや何かに向けて書く。僕は記事ごとになんとなく「この記事ではあの人を笑わせる」とか「次の飲み会のネタになりそうな記事にする」とか目標設定していて、それがたまたま万人に受けたりすると「ちょもすの記事は面白い」と言われている気がします。

 

ただ勘違いすると危険なのは、2割の人に好かれても、8割の人に嫌われる文章というのがあり得るということです。「勝手にやってるから見る奴がバカ」みたいに突っぱねるのも悪くないですが、どうせやるなら称賛されたいですよね。なので、僕は2割を拾って8割を取るようなフレーズは極力使わないようにしています。例えばサイゲームスを爆破したいと思ったときに「サイゲ死ね」と書くとかなりアレな人ですが、「サイゲームスの本社にリノセウスが2000体突撃してほしい」などと書けば、言いたいことは同じでも受け取られ方が大分変わります。

 

まあでもなんというか、こういうのってバランス感覚だと思うんですよ。これはやりすぎてるとか、これはセーフとかそういうのっていちいち言語化できないところだし、僕も手探りでやっているだけなので、まずは面白い記事なんて抽象的なものは目指さずに、ただ発信することから始めたほうがいいと思います。慣れてきたら友達の誰かが笑える記事を、さらに慣れてきたらもう少し外の世界を意識するようにしたらいいんじゃないでしょうか。

 

書きながら試行錯誤してるうちに見えてくるものがたくさんあると思います。そしてもし何かを書き始めて行き詰ったなら、その時はまた声をかけてください。

 

負ける原因の見つけ方

ああこれもうすごくわかります。うまい奴に聞くのが正解なんですけど、うまい奴に聞くのも中々難しいですよね。

 

僕がCoJをやっていて今やすっかりTwitterアカウントがおとなしくなってしまった少年Tくんに教えられた(というか気づいた)のは、僕の視野の狭さで、上手なプレイヤーの視野の広さです。

 

視野の広さという概念は難しいですが、言い換えるなら「上手い奴は僕らに見えていない条件や選択肢が見えている」という感じです。「ここはこういう理由でこう!」と自分が手なりでやっていてしまっている部分で「ここは〇〇な状況だからそうではなくてこう」というのがしっかり見えているんです。

 

何が敗因なのかわからないという状態は、恐らく視野が狭くなっているんだと思います。ある行動に対して一方向からの視点しかないがために、ある行動の正確な評価ができていない。一般的に言えば「多角的な視点が必要」ってところでしょうか。

 

メールの例で言うなら、「ストレートを敵キャストに当てると有利になる」のは正しいので「できるだけ敵キャストにストレートを当てるために立ち回る」というのは正しいですが、ここにもし「自分が兵士にHPを5割削られても」という条件がついて「自分が兵士にHPを5割削られてもできるだけ敵キャストにストレートを当てるために立ち回る」ならどうでしょう。試合終了直前で相手の動きを止めれば勝てる、なんてシーンならそれも正しいかもしれませんが、多くの場合には損してしまうよくない行動ですよね。たぶん。

 

「有利になるために敵キャストのHPを削る」という一つの視点のみから物事を判断すると、思わぬ落とし穴にはまっていることがあります。多くの場合、それらは条件によって変化するもののはずです。相手の装備が××だったらこうで、相手のキャストが△△ならこう、相手の動きが□□だったらこう、兵士の状況が☆☆だったらこう。そういう“隠された条件”を見逃してはいないでしょうか。あるタイミングの正しい行動というのは、様々な条件が重なって複合的に決定されるものです。

 

自分が思う正しい行動Aが、隠された条件Bがあるとき、正しくない行動になることがある。ということを意識してみてください。その隠された条件Bを探すのが、負ける原因の見つけかたです。うまい奴に聞けというのはつまりそういうことで、自分で考えるだけで条件Bを発見するのは中々難しいから、考えてプレイしたり、上手な人のプレイや対戦相手のプレイを見たり、友達と話すことで気づきやすくなる、という話です。

 

 

こんな感じでいかがでしょうか。僕が原稿をすっぽかして気持ちよくブログを書ける素晴らしいメールをありがとうございました。

 

chomoshxxx@gmail.com

 

僕が気持ちよくなれる素晴らしいメールはいつでもお待ちしております。

 

 

それじゃあまた。