最近ライバルズをやってない人にもわかる『勇者杯2020秋 オンライン三次予選』
ちょもすです。
最近アウトプットが配信に寄りすぎて文字の書き方を忘れました。
『勇者杯2020秋 オンライン三次予選』の見所
今期、びっくりするほどデッキが多いです。いつの時代もよくあるカードゲーム大会の構図は最強デッキvs対抗デッキですが、今のライバルズの環境は未だに最強デッキが誰もわからないといった状態で、混迷を極めています。
先月のランキング上位を独占したはずのピラミッド軸の武闘家はすっかり息を潜め、僧侶がどんぐりを生やしまくるのが最強かと思いきや、やっぱり少年シドーも強い。突如現れた謎の集団の占い三人衆もいれば、壺売りも最強esports少女だし、魔剣士もメタルキングの剣を振りまくるワザップが発見されて絶賛流行中。環境が遅くなってきたので商人も意外とやる。戦士は草。
とにかく、「何が最強かよくわからん」という状態で見る大会は楽しみです。何が最強なのかその日わかるわくわく感ってありますよね。僕はこの結果を優秀なバランス調整班の結果だとはまったく思わず、運のみでバランス調整が成功した結果なのではないかと疑っていますが、結果よければすべてよし、ナイス調整だったと声を大にして言おうと思います。あ、でもアンデッドガーデンはこっそり元に戻してもらってもいいですよ。
せっかくなら多くの人にこの大会を見て欲しいので、大会中に一回は出てきそうなデッキについて軽くまとめておきました。
ほら、なんもない状態で『TENET』見ると「?????」ってなりますけど、ちょっと知識入れてから見ると「おお~~」ってなるじゃないですか。それです。『勇者杯2020秋 オンライン三次予選』は実質『TENET』。見るしかない。
ピラミッド(武闘家)
通称ピラアリ。ピラミッド置いて武闘家のカードをいっぱいプレイしたら、ミイラがいっぱい出てきてどかーんするデッキ。説明とは裏腹に攻防の切り替えにセンスが必要な繊細なデッキで、使いこなすのが難しい。ウイングブロウの選択、コスモスライムの使い方、イエティの置き所、人によって差が出る部分がたくさんあり、見ていて楽しい。上手い人ほど緻密。
クリフトをストロングアニマルで手札に戻し、コストの下がったクリフトと、キラーマシンで盤面を一掃するコンボが爽快。
与える打点の総量に限りがあるので、ミイラおとこ、イエティ、Sキラーマシンへの対応をしっかりできる相手には苦戦する。
ローレシア(僧侶)
通称ロレクク。シンクロを軸に強いユニットを出し続けてじわじわと有利を取っていくデッキ。1コスト3/2で死亡時に一枚引く利己的な性能のどんぐりベビーを、ザオの杖やウドラーで復活させると最強。
ユニットを出しながらカードを引けるうえ、ローレシアの王子で手札を減らさずに相手のユニットに対処できるので、とにかく粘り強い。マクロベータを自分のユニットに打ち、セーニャでコンボするテクい技もある。
地べたを這いつくばって戦うタイプのデッキであり、特技がデッキにないことも確定しているので、手札から出せる打点に限りがある。盤面をコントロールしてくる相手が苦手。
シドー(僧侶)
通称シドクク。少年シドーのLv3とロンダルキアの祠の踏破を同時に行うと大量の打点が出て相手が死ぬデッキ。序盤からコンスタントに打点を飛ばせるうえ、現環境では珍しく1ターンに10~17点+αの打点を叩き込めるデッキなので、回復を持たない相手に特に強い。
少年シドーのLv2が弱点になりやすく、タイミングを合わせてHP3以上の強力なシステム(フォステイル、イエティ等)を置かれると沈没するが、シドー側もミラクルソード等で柔軟に回避したりするやりとりがある。何かと対戦相手との対話が多いデッキで、見ごたえが十分。やってる側はおおむね死ぬか死なないかの計算なので胃が痛い。
ムーンブルク(魔法使い)
全カードプールからランダムな6~7コストのユニットを出す、《まものの壺》からすごいモンスターを出すデッキ。マヒャドをはじめ、とにかく対戦相手のモンスターに対処する能力が高いコントロールデッキ。
普通に戦ってくるローレシア(僧侶)やピラミッド(武闘家)にはやれるが、教皇のタロットなる完全バリアを持つ占い師や、盤面を無視してHPを削りまくってくるシドー(僧侶)が大変。
とはいえピオラ⇒壺からすごいモンスターがでれば天地創造。そこに対戦相手はいない。新時代のesportsを体感せよ。
三人衆(占い師)
ダンジョンである《炎のほこら》を踏破して、占い三人衆が出てきて恋人のタロットで全体強化すると相手が爆発するデッキ。
キーカードである銀のタロットと炎のほこらを中盤までに引けるかどうかでデッキパワーが大きく変わるうえ、フォステイル、非必中状態での占い、ロミア、ムーンブルクなどのイレギュラー対応も多く、扱いが難しい。練習が必要。とはいえアベレージは高く、全てのデッキに勝ちうるポテンシャルがある。
ランクマッチですら時間切れでクソムーブをかますこと多数なので、大会に持ち込む人がいたら真の勇者。大会で誰かが乗りこなしてるのを見れたら最高。
ディスカード(盗賊)
通称ディスカミュ。環境における唯一の速いデッキ。序盤でもたもた準備するタイプの占い師等には滅法強く出れる。序盤から全速力で殴りかかれるうえ、環境のフィニッシャーとしては最上位に君臨するヒドラも健在。
相手次第ではデッキ引ききりからの3コスト9/9を押し付けるパターンも存在し、想像以上に柔軟に戦える。引きまくれるのでサマルトリアの王子を貼りやすいのも大きなポイント。
手札を入れ替えながら戦う関係上、最初から手札が1枚多い後攻時が特に強力で、後攻カミュは全有利説すらある。逆に先行だとテンションを回しながら一度受けに回らないといけないことも多く、先後の差がもっともはっきり出るデッキタイプ。また、フィニッシュ手段がヒドラ一本なため、序盤を凌がれると盤面をコントロールされがち。
デボラ(魔剣士)
通称デボピ。ここ2~3日で突如現れたデッキタイプで未知な部分は多いものの、環境的に通りが良いゴールデンタイタス、環境の主要ユニットをことごとく破壊できるメタルキングの剣、おなじみホメロスエスターク、軽減系に強い縛鎖や魔勇者アンルシア等、言われてみればなるほど感のあるデッキ。
特にメタルキングの剣はこの低速化した環境においては十二分すぎるフィニッシャーで振ってるだけで相手が死ぬ。不安があるとすれば練度面で、この数日間で仕上げたプレイヤーがどれほどいるのか、どれほどこのデッキを信じられるプレイヤーがいるのかに注目。
サマルトリアの王子
💩。デッキではありませんが実質一人デッキみたいなところがあります。
初手にはこないが引けさえすれば恐ろしいコストパフォーマンスを発揮するヒーローカード。つまり1ターン目に引くと相手が死にます。1ターン目にこれ引く試合を目撃したら、ブブゼラとかを吹くといい感じ。
まともに盤面で戦う系のデッキは1~2ターン目のこのカードに死に至らしめられるので、覚悟する必要アリ。シドー型の僧侶が人気の背景には、このカードと真正面から向き合う必要がないことにも起因するかも。占いもまともに付き合わなくて良いのが◎。
そのほかのデッキ
主要なところを網羅するだけでこの量です。“主要な”ですよ。たぶんこれ以外のデッキも普通にでてくるだろうし、思いもしないカードが大活躍したりすると思います。
多様なデッキタイプの中の最強を知りたい人、年々上がるレベルの中でのスーパープレイが見たい人、サマルトリアの王子で人が死ぬところを見たい人。明日は『勇者杯2020秋 オンライン三次予選』です。僕も解説します。久しぶりなので喋れるか不安ですが頑張ります。
それじゃあまた。