VRCとVRハンデス
ちょもすです。
VRChat
VRCをはじめて案内してもらった。すごかった。気づいたら口が開きっぱなしだった。.hackを思い出してもう現実じゃんとなった。これは帰って来れない人たくさんいるだろうし、“ここで死ぬ”人がいっぱいいるんだろうなというのが初回の直感です
— chomosh / ちょもす (@chomosh) 2021年9月5日
効率的な観点で見るとZoomとかDiscordで事足りるじゃんってのは俺も思ってたし今でも正しいと思うんだけど、「そこに人(アバター)がいる」っていうのは何にしても体験のレベルが2~3段階上がっていると思う。人間の本能レベルとかで「そこに人がいる」って大事なんだなと
— chomosh / ちょもす (@chomosh) 2021年9月5日
お付き合いして頂いた方々には大変感謝しております。おかげで良い体験ができました。今後ともよろしくお願い致します。
僕の中ではけっこう衝撃的な出来事で、二日立った今でも自分の目でみた情報が処理できておりません。二日前の光景が、今でも頭の中をぐるぐると回り続けています。ずっと考えているけど言葉にならない。「初めて見たVRCとは何だったか?」という問いに答えようとしても「人生」とか「地球」みたいな異常に壮大なワードがよぎってまとまりきるはずもなく、あとは「昔のインターネット」、「ラグナロクオンライン」、「無秩序」、「視覚」、「オタクは旅行中に風景を取るが自撮りを取らない」「VRCはみんな自撮りする」とか関係あるんだかないんだかよくわからないワード達も押し寄せて頭がパンクしています。
まあそういうわけなんで言葉にはなりません。死ぬまでに言葉になればいいなと思いながら今のところは諦めました。ということで、今回は案内してもらった中で面白かった出来事を一つ紹介したいと思います。
VRハンデス
僕に操作方法を教えてくれるがてら巡ったワールドの一つに、VR空間上でカードゲームを遊べるワールドがありまして。遊ばせて頂きました。
ワールドの趣旨は「VR空間上でカードゲームが遊べてカード出すとソリッドビジョンシステム的にモンスターが出てきてすげー!」的なものでした。実際に「うお~小学生時代の夢!!!」みたいな興奮もありつつ、とはいえカードゲームの内容はシンプルすぎて相手のターン中が暇だったので、僕はある一つのことを思いついてしまいました。
「相手のところまで移動したら相手の手札を見ることができるのでは?」
シンプルに疑問に思って、対戦中に突如デュエルフィールドをとことこと横断して相手の手札見に行ったんですね。そうしたら相手の手札が見えた!
相手の手札が見えたときの自分の感動ったらないですよ。オンラインでカードゲームで対戦してて、相手のところまでいって相手の手札が見えた経験あります?ないでしょう。周りの人達からは「これがプロゲーマーのやり方」だとかむちゃくちゃに言われましたがVRC初心者なので何も聞こえてないふりをして、何事もなくゲームを進めました。
そうすると次はですね、「相手のところまで移動して相手のカードを掴むことができれば、俺はアドバンテージを得られるのでは?」と思いつくわけですね。自分のカードはコントローラーのトリガーを押しっぱなしにすることで持つことができるのはわかった。なら相手のカードも持てるかもしれない。
当然おもむろにデュエルフィールドを横断して対戦相手のところまで向かってみます。対戦相手のカードにカーソルを合わせてトリガーを押してみる。
持てた!すかさず持ち帰ります。
対戦相手のカードを一枚減らしつつ、自分の手札が増えたのでカードアドバンテージは+2です。必勝法です。
ただどうやらカード一枚一枚に「自分のカード」とか「対戦相手のカード」とか属性がついてるようで、特定の動作をすると対戦相手の手元に戻っていく……はずだったのですが、調子に乗っていっぱいハンデスしてたら何かの間違いで空中で行き場を失ってガコガコと動くカードが誕生し、実質的なハンデスに成功しました。リアルハンデス。いや、VRハンデスか?もしかしたら僕はVR空間上でリアルハンデスする「VRハンデス」を初めて行った人間かもしれないと思うと、胸が躍ります。
最終的にはそのハンデスが功を奏したようで、カードゲームにも勝利しました。
このエピソードから僕が伝えたいのは、こんなしょうもないやりとりもゲームの面白さの一つだよなあ、と思ったことです。オンとオフでの差異が大きくないとされるカードゲームですら、実際にその場所で遊ぶことの偉大さを最近はとかく感じます。同じカードを連打されて苦悶の表情を浮かべる対戦相手とお互いに小さく笑いあうあの瞬間だとか、クソカードが出た時にクソカードだと共感する関係性だとか、それが誰でも見れる状態であることとか、どれも大事なことだったんだろうなと。
僕が思いついてVRハンデスをし、それを他の人が見れる状態にあったことに、カードゲームの本質の一つがあったような気がしてなりません。VR空間上で遊ぶことの尊さ、面白さ、可能性の一端には気づけた気がしました。
世界が狭まっていく最中、今まさに広がっている世界もあることを知って、心が少し穏やかになったちょもすでした。
それじゃあまた。