chomoshのブログ

だいたいゲームのこと。

デッキ診断の罠

ちょもすです。

 

まずは僕の一連のツイートをクソでもしながらご覧ください。

 

 

色々と雑なのはTwitterなのでしょうがないとしても、正直140文字では伝えきれない部分だとか、ちょっとムキになってズレたことを書いてしまった部分もあるので、自分の中でも考えを整理したものをこの記事で取り扱おうと思います。

 

デッキ診断の罠

まず、僕が一番伝えたかったことを一文にするとこうです。

 

『デッキ診断という行為を上達に役立てるのは難しい(または手間がかかる)』

 

これはもうとっくにわかっている人も多かったんじゃないかと思いますが、改めて言いたかったことです。

 

デッキというのはある一定のルールに乗っ取ってさえいれば、中~上級者帯ランクを目指したいという目標を達成するのに問題ありません。一定のルールというのは、序盤に出すカードが全くないようにはしない、とか、デッキのコンセプトに全く関係ないカードを採用しない、とか、そういった極々基本的なことです。

 

少なくともインターネットで検索すると見つかるデッキレシピがそのルールを逸脱していることはあまりありませんから、信頼できるサイト、ないし信頼できる人間のデッキレシピをコピーすれば問題ない、ということになります。

 

ただし、デッキには変更可能な部分もあります。デッキの全てのカードが代替不可能ということはほとんどありませんから、一定の枚数はプレイヤーが自由に入れ替えることが可能です。多くの場合、この変更可能な部分を指して、デッキを診断してほしいとお願いされることになります。

 

しかし、これが罠です。

 

※わかりやすくなるかもしれないイメージ図

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そもそもデッキというもの自体、プレイスタイル、プレイスキル、プレイ環境、流行りのデッキ、カード資産、ゲームへの取り組み方、好きなカードへのこだわり……まだまだありますが、人によって正解は異なり、正しい答えはないものです。ある環境で最も勝率が高いデッキというのは存在するでしょうが、それは勝率を重視する人間にとって正解なだけであり、多くの人に対する正解ではありません。

 

特定の好きなカードがあるなら、それがどんなに弱かったとしても、それを使うことが正解ということもあるでしょう。その多様性がカードゲームの人気の一つだとも思います。

 

デッキ診断の難しさ

では、基本的な部分を抑えていれば自由にデッキを組んでいいとするならば、デッキ画像を提供され、デッキ診断をお願いされた人間はどのように答えるのが良いでしょうか。

 

僕の中での答えは、『当たりさわりのないことを言って満足してもらう』です。

 

おそらく多くの人がそうしていると思います。当たりさわりのないカード変更を提案したり、当たりさわりのないポイントを伝えておけば角が立ちません。人によってデッキ診断に求めるものが「自分の資産を踏まえて」だったり、「あるランク帯で勝ち越したい」だったり、「10連勝した自分のデッキを他人に自慢したい」だったりするために、それぞれのニーズに合わせて答えようと思えば、こちらからいくつかの質問を投げかける必要があります。親しい仲ならそれも良いかも知れませんが、たびたび訪れる初対面の方にそこまでやるのは現実的ではありません。

 

であるとすればです。

 

僕が「デッキは大丈夫」だと言っても、そのへんの小学生が「デッキは大丈夫」だと言っても、あるいは道端の昆虫が「デッキは大丈夫」と言っても、実のところあまり変わりがないわけです。“ちょもすさんに大丈夫と言ってもらえた安心感”のようなものがあるとするならそんなにありがたいことはありませんが、それでも僕は当たりさわりのないデッキ診断ロボットではありません。

 

どうせ相談に乗るなら、僕の助言でその人に勝ってもらいたいわけです。なぜならそれが僕にとっても気持ちがいいからです。でも、それをするにはデッキ診断というテンプレートは全く合っていません。高くないランクで負け越しているほとんどの人々の原因は、デッキにはないからです。

 

だから当たりさわりのない、意味の無い回答を産み出してしまったときは、その人が結局あまり勝てないであろう未来を想像してしまって悔しい気持ちになるし、なぜ僕は意味の無いものを産み出すのに時間を費やしているんだろうとも思います。

 

僕がいいたいこと

競技用のスパイクを自前で用意して、「このスパイクどうですか?」と聞いてくる初対面の人をイメージしてください。具体的な競技の言及は一切なく、「このスパイクどうですか?」と聞いてきます。あなたならなんと答えるでしょうか。

 

正直「……???」という感じじゃないでしょうか。何かに置き換えるとかなりわけのわからない状態が、ことデッキの皮を被ると急に許容されがちです。

 

せめて、「Jリーグを目指して頑張りたいんだけどこのスパイクで大丈夫か?」とか「イチローを倒したいんだけどこのスパイクで大丈夫か?」と聞いてくれれば答えようもあります。イチローを倒すために重要なのはスパイクじゃないことはこの際置いておきましょう。それでも「どうですか?」よりは100倍マシな解答がこちらとしてもできるわけです。

 

質問された側の気づきで、「この形状のスパイクならサッカーのことを言ってるのかな……」と想像できることもあります。でもそれは最初から求めないで欲しいし、何より「サッカーならこのスパイクはどうですか!?」と答えたら、「いや、僕は羽生善治を倒したいんですけど……」みたいな解答でがっかりされたことが複数回あり、僕はもう察することを諦めています。知るか。

 

また、最悪な上にままあるケースが冒頭のTwitterで述べた「試合に勝てない。スパイクを見てくれ」というスパイクを見直す前にまずやることがあるケースや、「リトルリーグで10連勝中の俺のスパイクです」といって聞いてもいない自慢をしてくるパターンです。こうした例にすると信じられないと思いますが、これが結構あるというか、僕のもとに届くデッキ診断の多くがこれに該当します。

 

そうなってくると、デッキ診断という言葉がでてくるくるたびに死にたいという気持ちになってくるし、まれにいる本当にスパイクの選び方がわからない人に対しても、思わず勘弁してくれという気持ちを持ってしまいます。

 

だから許してほしい、というわけでもありませんが、今回の一連のTweetの中で僕のもとに届いたリプライを一つ引用したのは浅はかでした。わざわざ僕を信頼してくれた人の気持ちを裏切ったと思います。ごめんなさい。

 

これから

こんなことを言い出すやつのもとにこれからもデッキ診断が届くとしたら本当に僕のことを信頼してくれている神のような人か、あるいは重度のサイコパスかだと思いますが、もしそれでもあるとするならば、可能な限り具体的に「AデッキのBというカードへの対処がわからない」だとか、「Cなシーンで優先するべきはDかEか」など聞いていただけると、僕としてもすごく答えやすく、具体的な回答を出しやすいです。そうすることで少しでも勝率UPの役に立ったり、楽しいシャドウバースライフに協力できると思います。僕の考えた最強デッキを自慢してくる奴はサタンズサーヴァントに殴られてくたばれ。

 

 

そんなことを書いてて思い出しましたが、昔CoJでこんなことをやっていました。

 

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Ask.fmとかブログのコメント欄に寄せられたコメントの中で、答えてて楽しくなりそうなやつを抜粋して答える傲慢極まりない感じの記事ですが、できるだけ具体的に言って頂けると、こうしたことも出来得るかと思います。シャドバでやったらまた違った趣で面白そうな気もするので、もしなにかあればコメント欄なりリプライ欄なりで連絡して頂ければと思います。

 

なお、Ask.fmは今やると匿名ウンコマンズに巨大なクソの塊をくらって僕の精神が無駄に擦り減るのが目に見えているのでやりません。

 

 

それじゃあまた。