chomoshのブログ

だいたいゲームのこと。

一部デジタルカードゲームのPRカードに思うこと

ちょもすです。ご無沙汰しております。シャドウバースは社会のパンチを食らってから自分でもびっくりするほどプレイしなくなってしまい、ぽっかりと時間が空いたわけですが、さてその時間を何に費やしているかと言えば、結局カードゲームをやっています。おそらく江戸時代に黒船で持ち込まれたトランプによって母親が切り刻まれたりなどした前世があるんでしょう。僕はどうにもカードゲームから逃れられません。

 

具体的に何のカードゲームかと言うと、最近は特にCoJPを熱心にやってました。

 

 

公式に呼ばれては「CoJやってない奴を呼ぶんじゃねえ」みたいなことを言われるとやっぱちょっと気にするわけですよ。実際に先月はJOKERランクになれなかったので、エアプと言われても仕方が無い。それはしょうがない。でもだからといってそのまま言わせておいていいのかと言われればそうではないので、できる限りのことをやっていたら今月はサクっとJOKERに上がることができました。海洋トリガーは神。爬虫類より魚類。ギョギョ~っと魚群で威圧すれば蝿魔王もタジタジ。メガジョーの使い方がキモです。

 

f:id:chomosh:20170714040901p:plain

 (C)SEGA

 

しかしAデッキあまりにも強い。平田Sで爆盛りしてたあの頃の気持ちと、関東の豪族乗浜氏に一挙手一投足を見られながら「え?ハデスそこ殴るの!?え?あーすっごい」などと海洋デッキをレクチャーされてたあの頃を思い出しながらプレイしていました。ノスタルジー。しかしそんなノスタルジーな何かで最高ランクに上がれてしまうのが、あるいはこのゲームの癌なのかもしれません。

 

DTCGはPR商法から脱却してほしい

癌といえば、CoJPのPRのシステムはかなりただならない状況にあると僕は思っています。あまりにもこう……ただならない。

 

わからない人向けに説明すると、僕を最高ランクに導いた超強力PRカード「海底の楽園」を手に入れるためには、対人戦で青属性(PRがないとあんまり強くない)のユニットを70回盤面に召喚する必要があるんです。あえて今のシャドバ風に言うなら「ニュートラルのアミュレットを40回場に出すとトーヴが手に入る」とかそんな感じです。クレイジーでしょ。

 

f:id:chomosh:20170714051706p:plain

 (C)SEGA

 

どこからこんなクレイジーなシステムが来ているか言うと、元々のアーケードがそういうシステムだったんですね。ミッションをこなすとゲーム内ポイントが手に入ったり、期間中のイベント大会的なものをこなすことでPRカードが手に入った。そして重要な点ですが、そのPRカードは期間中に入手し損なうとしばらくの間入手不可です。

 

ゲームセンターで定期的にカードゲームをプレイさせる、という名目がある以上は、ある程度仕方のない施策だったと思います。しばらく入手不可能になる強力カードが出ればみんなゲームセンターに行ってプレイせざるを得ない。ちょっと無理してでもプレイヤーは足を運ぶから、ゲームセンターにお金が落ちる。プレイヤーとしては本当はランクマッチをしたいんだけどカードを取りにいかされる義務感があるし、正直めんどうくさいことこの上ないんだけれど、「まあ、わかる」部分があったから、ある程度は頑張ってついていけたんですよ。

 

f:id:chomosh:20170714055803j:plain

(C)SEGA

 

更にもとをたどれば紙のTCGですよね。カードショップの大会に参加するとそこでしか手に入らないPRカードがもらえる。そうすることでカードショップの大会参加者が増えるから、カードショップが盛りあがる。そういうところからこのPR商法はスタートしていると思うんですけど。

 

でもじゃあそれって、スマホのカードゲームでやる意味って本当にあるんだろうか、と思うんです。ゲームセンターもカードショップもないゲームで、プレイヤーに“本当はやりたくないこと”をやらせる意味があるのか、ということです。

 

もちろん全くない、と言うつもりはありません。今やどれだけ自社のアプリに時間を裂かせるかという戦いになっているのは自明の理ですから、半強制的にアプリを開かせるのは大事なことでしょう。でも今の世の中って、PRカードを取るのがめんどくさい、あるいは物理的に無理だとなったときに、「でも頑張ってやるか」よりも「じゃあ別のゲームをやろう」という力のほうが強いと思うんですよね。だってその期間中にプレイしなくても、平等なカードゲームが他にあるわけですから。

 

もっと深刻なのは新規のプレイヤーからの視点です。新規のプレイヤーにとって金を払って手に入れられないカードがあるカードゲームは、魅力が大幅に減った遊びです。考えてみてもほしいんですけど、前月のイベント日に通った人にしかサラダを出さない吉野屋、かなり不快じゃないですか?

 

f:id:chomosh:20170714062319p:plain

 

金を払いさえすれば誰でも平等な状況に立てる、あるいはそういう風に見えているからこそカードゲームって面白いと思うんです。紙の時代はショップで買うという手段があったからPRカードはそこまで特別視されていなかったけれど、単体でカードが買えないデジタルでそれをやっちゃいけないと思うんですね。

 

ゲームを半強制的にやらせるところまでは理解できます。でもそれが唯一無二たるカードの入手に紐づくのはおかしい。百歩譲ってカードに紐づくのはいいとしても、それが金を払ってすら手に入れられないものと交換されるのはやりすぎです。対戦が主でないRPGならまだしも、カードゲームは人と対戦するのがメインですから。自分の使えないカードにやられて負けるのは、極めて不平等に感じてしまうわけです。

 

カードは環境によって価値が上下するものです。カードゲームは定期的にカードが追加されますし、特にCoJはカードにオリジナルポイントが付与されるので、どんなカードも今魅力を感じなくても将来魅力を感じる可能性があるんですよ。とすれば、別に欲しくないカードも、ゲームをプレイし続けるなら取る必要があるということがあり得るんです。

 

「このカードはいらなそうだから頑張らない」とか「忙しいから今回のイベントはパス」とかそういう選択肢は極めて取りづらい。何故ならカードゲームが対戦ゲームだからです。一見してゴミカードが新カードで救済されたとき、手に入れられずに泣くのは自分ですから。このPRカードシステムはそのゲームを楽しみたい人ほど、やりたくないことをやらなければならないという状態を作ります。

 

「勝つためにPRカード取り続けよう」という循環が続いているうちはいいですが、そうした人がふとしたタイミングで取りきれないカードが現れてしまった時に、「もういっか」となりがちです。僕がアーケード版から疎遠になってしまった理由の何割かはこのPRによるものだと思っています。このシステムはやる理由以上に、やらない理由を作りすぎるものだと思います。

 

PR商法、もうやめにしませんか。せめて後からでも買えるようにしませんか。何もないから吉野屋に行くのに、常連にしか出さない牛カルビ定食を横で食われるなら僕はすき屋に行きますよ。吉野屋がそうしないのは、そうしない理由があるからだと思うんですけどね。

 

 

とは言いつつも

ってめっちゃネガキャンみたいになっちゃいましたけど、それでもやっぱりゲームは面白いですよ。CoJP。これだけやりたい放題なカードゲームは他にない。じゃなきゃJOKERまでやらないですよ。ACEの賽の河原みたいな査定で。

 

info-cojp.sega.jp

 

次のアップデートは大規模エラッタとかストーリー追加だとかデカめのアップデートで、従来のCoJのレールに沿った路線からは意識的に外してきてると思います。だから予想だにしないことも起こると思うし、純粋にわくわくしてるんですよ。入手不可能な強PRカードのおかげでそのへんを気にする人には薦めづらいんですが、入り損ねた人が入るタイミングとしては今なのかなと思います。

 

そのPRも頑張り始めた運営チームがなんとかしてくれるに違いありません。思うようにいかない世の中ですが、影ながらに応援していきたいと思います。

 

 それじゃあまた。