サヴァスロ黙示録 地獄編
ちょもすです。
どっちかというとこれってサヴァスロをやってない人に向けて書いてるんですけど、どちらかというとサヴァスロをやってる人に反響が出てしまって、しかもあろうことか公式にもRTされてしまって、嬉しいような悲しいような、極めて複雑な気持ちです。
僕と長い付き合いの方々はよくわかっていると思うんですけど、僕が嬉々として文字を書いてる時って結構な確率でクソを発見した時なんですよ。フンコロガシ。僕はインターネットフンコロガシなので、それで言うと転がされてるほうってフンなんですね。
つまりこれを公式にRTさせると残念なことに「私はフンです!」って言わせてしまうことに他ならないので、そういう悲しみをこれ以上生まないためにも、僕の方からもっと踏み込んでRTを躊躇させるべきだと思いました。いやほんと、僕に媚びたら終わりですよ。マジで。権利表記も書いてねえクソブログに媚びるより、もっと身のある媚び先があると思いますよ。ヒカキンとか……。
ということで、今回はもう少しだけ踏み込んで、この二週間のうちに起きた一つのエピソードを紹介したいと思います。
課金の先に
このゲームにはギルドイベントがあって、期間中にギルド内で一定以上頑張ると報酬がもらえる時期があります。僕は基本的にどんなゲームも身内ギルドを作って細々とやることが多いんですが、このゲームではそういうわけにもいきませんでした。やる気のある人達と一緒にやらないと損をする可能性が高いからです。
そういう理由で僕もアクティブなギルドに潜り込んでいて、高レートの人間もそれなりにいる感じのギルドで遊んでいたりします。
さて、そんな同ギルド内にいた高レートプレイヤーの一人をここではAさんとします。Aさんは当時ランキング上位のプレイヤーで、恐らくそれなりの額を課金しており、それはプロフィールからも見てとれるものでした。
Aさんは積極的に活動していて、ギルド内チャットを見ていてもチームのリーダー的存在でした。僕から関わることはありませんでしたが、かなりこのゲームを楽しんでいたように思います。ところがふとある時、以下の一連のチャットがギルドチャットに流れました。
闘技場というのは、課金によって自身の所持するユニットレベルで戦えるレート戦とは違い、全てのプレイヤーが同じレベルのユニット同士で戦うゲームモードです。要するに課金の力が及ばないゲームモードのことです。
これを見たとき、頭をオーディンでどつかれたような衝撃を受けました。レート戦では課金することで夢を買っていたプレイヤーが、うっかり別モードを触ってプレイが未熟であるという現実を知ってしまったんです。そして現実を知った上で取った手段が、このゲームを辞めることだったんです。
あらかじめ言っておきますが、Aさんの行いが否定される要素は何一つありません。課金することで対戦相手より有利に立てることが楽しいのは当たり前ですし、勝てない対戦ゲームが面白くないのも当たり前です。面白くないからゲームを辞めるというのも至って当然のことです。ゲームは修行するためにあるのではなく楽しむためにあり、楽しみ方も人それぞれです。
しかし、ランキング上位の人間が平等な条件下で21連敗しうること。そうした現実を直視さぜるを得ないシステムになっていること。その事実に僕はただただ衝撃を受けました。
高レート戦の業
実際にマスター帯でプレイしていて感じるのは、プレイヤーが二極化していることです。無課金~微課金で資産をやりくりしてメタゲームとプレイの最適化を中心に進めていくプレイヤーと、重課金によるレベルの差で相手のデッキを機能不全に陥らせて勝つプレイヤーです。どちらが優れているとかそういう話ではなく、どちらのプレイスタイルもマスター帯で通用します。存在すれば最も強力な、重課金かつプレイの最適化を進めるプレイヤーは、今の所数えるほどしか存在しません。
問題は、今こうした土台でレート戦が成立している状況で、このゲームを競技路線に舵取りしようものなら、Aさんのような悲劇がまたしても起きかねないということです。勝利でなくプレイを評価するような状態になればそうなります。多くの人は評価されたい=勝利したいがために課金しているからです。
現行のイベント戦のルールを「固定デッキかつ、プレイヤー間のレベルを統一」しているあたり、競技性を打ち出そうとする運営の意思が見え隠れしていますが、これはかなり危険な兆候だと感じています。
そういう規定路線なのだとしても、競技に振るなら覚悟はするべきです。ただでさえ300秒待ってもマッチしないことがある高レート帯が更にマッチしづらくなってしまうことや、優良な顧客が辞めてしまう可能性を作ってしまう覚悟をです。競技路線になれば僕のような微課金組は嬉しいですし、個人的にはぜひそういう方向に向かって欲しいとは思いますが、現状のメインコンテンツの一つである、レート戦が成り立たなくなる危険性は十分にあると思っています。
ストーリーや世界観が秀逸であるが故に、こうしたガチガチのRTSから縁遠い人達がプレイしていることが本作の魅力の一つだと思います。だからこそ、ガチガチの対戦ゲーマーの文脈で物事を進めると大火傷をするんじゃないでしょうか。
どうか、プレイヤーを分け隔てなく大切にしてほしい。僕はそう思います。
現状維持でサービスを長く続けるのは傍目に見て厳しい状況に思いますが、こうした状況を踏まえた改善策が提示されることを、心から願っております。
地獄編でした。黙示録はまだ続きます。
それじゃあまた。