chomoshのブログ

だいたいゲームのこと。

TEPPENはとりあえず触っていいゲームです

ちょもすです。

 

そういえば『TEPPEN』についてはこのブログで何も書いていないなと思い立ったので、ちょっと『TEPPEN』のことについて書いてみようと思います。

 

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動画とかはファミ通app先生に上げてもらったりしています。Youtubeはキッズのコメントが染みます。

 

5000万マン

そもそもこのゲーム、賞金総額5000万円の大会で話題にこそなったものの、果たして本当に面白いのかどうか疑問に思っている人は多いのではないでしょうか。お金がもらえる時だけeスポーツを信仰する5000万マンが遊んでいるだけであって、どいつもこいつも面白くてやってるわけではないんじゃないかと。

 

このことを僕は完全に否定する気はなく、事実世界大会が終わった後に一気に失速する可能性も十分にあると思います。それは全然否定しないし、僕もその時どうなるかはわかりません。であっても、この新作ゲームは十分に新しいし、面白いものだと僕は思っています。

 

TEPPENの良さ

『TEPPEN』の良いところはカードゲームにリアルタイム要素を持ち出した点です。ただし、この取り組み自体は他のゲームでも既に実験されています。僕が遊んだゲームだけでも『Code of Joker』の残り持ち時間=ジョーカーゲージシステムもそうなら、『クロノレガリア』はぶっちゃけほぼ『TEPPEN』です。ただし、スマホのゲームとしてきっちり落とし込んだこと、超高額賞金を持ち出したこと、ナッシュが崖から落とされまくること、この3点で『TEPPEN』には独自の強みがあると思います。

 

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特にナッシュ。冗談かと思うかもしれませんが、ルカ(『クロノレガリア』)なるそんなにかわいくないキャラクターが走りまわるよりは、いぶきが走り回っていた方が話題にはなるわけです。ガイルの上をフックショットで飛び越すいぶき。カードゲーム的には特段の意味合いもありませんが、『ストリートファイター』の歴史がそこにドラマを作ります。ガイルがリオレウスに乗ってリュウを殴る。弱すぎて一部では「オワマン」とさえ称されるエックス。最高のゲームでしょう。

 

カードの性能も全体的にアッパーに仕上がっており、アッパー故に5分の制限時間を戦いぬくようなことも稀で、テンポの良さも素晴らしいと思います。『クラロワ』に近いやめどきのなさ、気づいたらずっとやってしまう仕組み作りが丁寧です。僕は配信でゲームを2~3時間も遊ぶと疲れてしまうことが多いのですが、『TEPPEN』だけは不思議と4~5時間やってしまいます。

 

あと安い。最近のスマホの対戦型カードゲームとしては、圧倒的にこのゲームは安いと思います。初期投資に1万も割けば十全にデッキが組めますし、無課金でも十分に強デッキを用意できるだけの配布はされています。僕は3万突っ込んで明らかに資産を持て余しているので、この安さは無職にも嬉しいですね。

 

RTSの性質的に反射神経や操作量などが必要になると思う老人の方々に関しては、決してそうではないということも言っておきます。これは『クロノレガリア』の時にも言いましたが、この手のゲームに必要なのは反射神経ではなく準備です。対空の準備をしてれば相手が飛んだ時に昇竜拳を出せるのと一緒です。老人にも優しい設計になっているのでそこは安心してください。

 

TEPPENのクソさ

『TEPPEN』のクソさは初手事故です。初手に対象を取るアクションカードが初手に5枚揃ってしまった時に、自分から能動的に動くことはできなくなります。最悪のケースでは相手の初手も5枚対象に取るアクションカードだった場合、5分間お互い何もアクションができず、結果両者負けという試合展開になります。最悪です。

 

相撲で力士が一生見合ってる試合を想像してください。それです。そう考えると、相撲にもマリガンはありませんが初手事故がなくていいゲームですね。TEPPENのプロを目指すくらいなら力士を目指したほうがいいと思います。世界大会の決勝ではこのお見合いが起きて両者敗北になり、実況の人がむちゃくちゃ困れば会場もヒエヒエになってほしいと心の底から願っています。

 

初手にマリガンがないのは『クラロワ』形式と言われれば確かにそうなのですが、こちらはデッキ30枚、あちらはデッキ8枚です。意味合いが大きく違います。相手の特定の行動に対処するカードを入れていても、開幕に引けていなければ即死、なんてことも珍しくありません。その性質から、このゲームは対応するデッキよりも押し付けるデッキの方が勝率を出しやすいという結果になり、押し付けAは押し付けBに勝てないが、押し付けCに勝てる。押し付けBは押し付けCに勝てないが、押し付けAに勝てるといったような、じゃんけんぽん的要素が極めて高いと言えます。端的に言えばうんこの押し付け合いです。

 

同系や五分のマッチアップでははっきりと実力差が出る良いゲームだと思うのですが、うんこの押し付け合いになるといかんせんデッキ構築と初手の段階で大方の試合は決しており、プレイヤーが介入できる余地は少なくなります。

 

そもそもスマホのゲームにどこまで真剣勝負をさせるべきかという問題もあり、これに関してはクソとも言い切れません。僕もうんこの押し付け合いは好きです。ただし、勝率が9割近く要求される上位の査定においては、この仕様はクソそのものです。ただでさえオタクのゲームなのでその中の特に重度のオタクの気を使っても仕方がないというのはその通りでもあるので、ここに関して強く批判する気はありませんが。

 

 

 

なんにせよとりあえず触ってみて、ベガにやられるナッシュを眺めるにはいいゲームでしょう。RTSを内包するのではっきりと向き不向きが現出するゲームだとは思いますが、ひとまずやってみて損はないタイトルと言えます。カプコンのキャラに思い入れのある人ならなおさらです。

 

以上、TEPPENレビューでした。

 

それじゃあまた。