【ネタバレなし】『ペルソナ5』は80時間“盗まれて”も心から称賛できるゲームだった
ちょもすです。『ペルソナ5』、ようやくクリアしました。クリアするまでにかかった時間は驚きの80時間です。色々なものを無視したり色々なものを断って各位にご迷惑をかけた結果ですが、それでも決して、後悔が残るゲームではありませんでした。
以下、ネタバレは特にありませんが、公式サイトに載っているレベルの情報(誰が仲間になるとか)は書いていい前提で話しているので、全く情報を見ない状態でやりたい、という人は見ない方がいいかもしれません。
実はあまり買う気がなかった
正直なところ、『ペルソナ5』をたいして買う気はなかったんです。僕自身ペルソナシリーズのファンというわけでもないし、シリーズでプレイしたのは評判がよくて知り合いにも薦められた『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』(以下、P4G)くらい。『P4G』はりせちーとあれやこれやできる上にオシャレでストーリーがドキドキする神ゲーでしたが、『ペルソナ5』がそうである確証は全くないわけじゃないですか。ただでさえ『P4G』が高いハードルとしてあるわけだし。
そんな感じでテンションが上がらぬまま発売して二日くらいは様子を見ていたんですが、思いのほか多くの人々がやっていたし、シャドウバースもちょうど一息ついている段階だったので、PSstoreで思い切ってダウンロードしてみることにしました。
結論から言うと神です。神ゲーを越えて、神。
僕が積まないRPGゲーム
僕、すごい飽きっぽいんですよ。対戦ゲーム以外のゲームも実は結構買ってるんですけど、それこそクリアまで続けられたのって一番最近で『P4G』とかなんですね。全然クリアまで続かない。めんどくさいと感じたその瞬間に、手軽な対戦ゲームをやりはじめてしまう。まあ、それでいいとも思ってるんですけど。
その僕が、購入後の4日間96時間のうち、70時間をRPGというジャンルに費やしてるのって、すごいことなんですよ。対戦ゲームならそれくらいは全然あるけど、RPGにこんなにのめり込むことが出来たのは、長いことゲームやってきてはじめての体験でした。だから僕自身もすごく驚いていて、どれほどの努力と技術を詰め込めばこんなゲームできるんだろうとかちょっと考えてしまいました。ただただすごい。
ネタバレを含まないので簡素にですが、このゲームのどこがそんなにすごいのかということを説明しようと思います。
オシャレさがすごい
まず、オシャレさがすごい。メニュー画面もオシャレなら、音楽もオシャレ。普段オシャレとは何か考えたことがない僕でもわかる。このゲームはオシャレだ。
ちょっと席を外してからプレイに戻るとき、仮面を被ったコスプレ集団を冷静に見てると「なんだこいつら……」って気持ちになるんですが、プレイ中は不思議とそうはならないんです。
「もしかしてオシャレか……? いや、オシャレだ……」ってなるし、最初に主人公の怪盗スタイルを見たときにも「仮面だせえw」って思いましたけど、ゲームの中盤以降はただただ「ジョーカー……あまりにもかっこいい……」になってるんですよ。このゲームの持つ魔法だと思います。
特に主人公の怪盗の姿である“ジョーカー”は本当にかっこいい。ペルソナを出すときに固有の名前を口に出して呼ぶんですが、それがやたらとイケボで言い方もかっこいいから真似したくなる。走っているとときおり手袋を直すしぐさも、様になっててかっこいい。
『君の名は』の瀧くんはイケメン運だけ野郎死んでくれという感想でしたけど、ジョーカーは男の僕でも見惚れてしまうキャラクターでした。
気持ちよさがすごい
そして、このゲームは動かしてるだけで気持ちよさがすごい。物陰に隠れるアクションも、ジャンプするアクションも、敵に戦闘をしかけるアクションも、シュバ!っとおしゃれに動くからそれだけで楽しいんです。
やってることは○ボタンを押してるだけなんですけどね。移動して、○ボタンを押してるだけ。それがこんなに楽しいと思えるのは、本当にすごいことだと思います。
それに加えて、あの超かっこいい音楽がつくからね。もうすごいよ。アゲアゲの曲が流れてる上でシュッシュッとジョーカーを動かしてると宇宙に飛べそうになる。 いま将来の夢を聞かれたら即「怪盗です」って言うよ。怪盗、気持ちいいもん。
ストーリーがすごい
ストーリーもすごい。「なるほど~~~」ともなるし、「おお~~~」ともなるし、「そうきたか~~~」ともなる。ちょいちょいネタ要素を挟んでくるのもまた楽しいところ。本当はアレがアレでとかもうめちゃくちゃ書きたいんですが、それは別途ネタバレありの記事でも書くことにしましょう。
ここで言えるのは、ドキッとする描写がたくさんある、ということくらいでしょうか。
どうなってしまうかが知りたくなるから、ダンジョンも頑張れる。変な死に方をして一時間近くが無駄になっても、先が見たくて頑張ろうと思える。それほどに魅力的なストーリーだったと思います。
春ちゃんがすごい
薪割りの!要領で!
何よりこのゲームは奥村春ちゃんがすごい。一二三もかわいいし真もかわいいし千早さんも捨てがたいけど、春ちゃんはやばい。2コストの収穫祭。必ず3枚入れる。
僕が怪盗時のデザインで一番好きなのも春ちゃんです。“ノワール”があまりにもかわいい。『機動戦士ガンダムSeed Destiny 連合 vs. Z.A.F.T. II』の“ストライクノワール”もかなりかわいかったし、かわいさと言えば“ノワール”みたいなところはこの世に共通する原理としてあるに違いありません。
見た目だけではわからない愛らしさがあるので、ここは実際にプレイしてその点を確かめて欲しいなと思います。僕はかなりツボなキャラクターでした。
まとめ
『ペルソナ5』が完璧なゲームか、と言われたらそうではないと思います。「そこどうなってんの?」と思ってしまうようなストーリー展開は確かにあるし、終盤のパレスの長さがフルマラソンみたいになってきた時は正直死んだ目でプレイしてました。
ただ、そんなところは余裕で超越してこのゲームはすごい。クリア時間80時間と書くと「ちょっと自分には無理かな」と思っちゃう人もいるかもしれませんが、僕のこの80時間は、今年最も幸せだった80時間でした。このご時勢に、据え置き機のRPGで、こんなにゲームを楽しめると思っていなかった。
僕のアンテナ不足だったり、やりこみ不足で他の神ゲーをたくさん見落としているとは思いますが、対戦ゲームではない据え置き機のゲームで、心底楽しいと思ったのは本当に久しぶりでした。ゲームってここまで出来るんだ、って少し嬉しくもなりました。
とにかくプレイヤーを気持ちよくさせてくれるゲームです。作った人間が「気持ちよくなってもらうにはどうしたらいいか」、「楽しんでもらえるにはどうしたらいいか」、ということを考えに考え抜いたことがゲームから伝わってきます。すごく丁寧に作られた作品で、その努力を感じてちょっと泣きそうにもなりました。
マスト・バイです。
それじゃあまた。
オリンピックに出場するジャイアンの話
ちょもすです。昨日のCoJ界隈のTwitterは
COJに関して、上手いプレイヤートップ5って言われたら誰挙げますか?リプレイで見たら上手かった、当たったけど勝てたことがない、Twitterでの発言から、などなど理由は何でも。
— にゃお@車欲しい (@nya_nyao) 2016年9月21日
こんなツイートを発端に盛り上がっていまして、いやいやさすがに50万も取ったし僕のことを書いた人もいるに違いないと「ちょもす」でTwitter検索をかけたら
僕とは全く関係のない岡山県のWLWプレイヤーの一騎打ちちょもすさんが【定期】で死ねと書かれたツイートを発見しただけで、やるせない気持ちになりました。
オリンピックに出場するジャイアン
これを受けて僕は「やっぱり僕のCoJは客観的にみてもうまくないよなあ」「自分でもそう思うしなあ」と悲しい気持ちになりましたが、それと同時にちょっと考えたことがありました。
CoJオタクの皆様はご存知の通り、僕はCoJがあまりうまくありません。いや、平均から見ればプレイできるほうだと思うんですけど、“オリンピックにはなんとか出場できるけど吉田沙保里には絶対勝てない、でも文章はそこそこ書くジャイアン”みたいな感じだと思うんです。メダルはさすがに無理かな、みたいな。で、そこそこ文章を書くジャイアンがあまりにも少ないからなんだかんだ重宝して頂けているというか。
それってCoJの頃からこのブログを見るような人達はもう前提としてわかってると思うし、僕もそのつもりで書いてるんです。それはいいんですよ。問題は、最近ありがたいことに増えているシャドウバース界隈の人々にそれをどうやって説明すればいいのかっていうところで。Twitterのbio欄に「吉田沙保里には勝てないジャイアンです」って書いてもただ頭のおかしい奴じゃないですか。その文脈をどう理解してもらったらいいんだろう、というところで結構困ってます。
おそらく地道に、シャドウバースでもそういう記事をたくさん書いてそういう奴なんだなって解ってもらうまで書き続けるしかないと思うんですが、今そこにリソースをそんなに裂けるかっていわれるとなかなか難しい。
そういった中で、例えばニコニコ生放送で「Masterランクのプレイを見にやってきた」みたいな人とは齟齬が起きてると思うんですよね。ぼくは金メダルもまあまあ目指しつつも、オリンピック出場できるだけでそれなりに満足しちゃう人間なんですが、流れを見てると「金メダル狙って毎日8時間トレーニングしないとかバカにしてんのか?」的なことを結構本気で言ってる人がいたりするんですよ。それは誰が悪いとかじゃなくて、齟齬が起きているだけなんですよね。
Masterランクの罠
現状のシャドウバースのMasterランクには、ジャイアンと吉田沙保里が混同している上で、それを同じくくりにされています。ぼくはあきらかにジャイアンだし、ちゃみはあきらかに吉田沙保里なんですよ。それは横でプレイを見ているだけでわかる。ただそれは、現状のランクシステムでは図ることができない。
その上で厄介になってくるのが、スマホゲーの文化らしい「○○式○○デッキ」とか、「Masterランクの超上級者が語る!!」みたいな記事とかで、もう僕のタイムラインもすごいことになってるわけですよ。
実際中高生とかリテラシーが高くない層を刺すのはそういう見出しとか文章だと思うし、そういうのが求められてるとは思うから、僕もそういう見出しをつけることがあります。でも、われわれオタク文化育ちのオタク星人だとちょっと穿った目でそういうの見ちゃうじゃないですか。「こいつジャイアンのくせにイキっとるが……」みたいになっちゃうわけですよ。このジレンマがすごい。僕はジャイアンだし、ジャイアンであることを前提にして話したいけど、ジャイアンであることを伝えるのがむずかしい。
CoJで「これがランカーちょもすのちょもす式紫単です」って僕レシピ張ったら3秒でOGRに叩かれるし、mondialに鼻で笑われるわけですよ。それって僕にとっては居心地がいいことなんですけど、シャドウバースはそれよりももっと受けの広いゲームだから、「ランカーちょもすのちょもす式冥府エルフ」が正しくもあると思うんですね。いやあ、難しいですね。ほんとう。
僕がこのブログに書いていくのは、これからもオタク文化育ちのオタク星人に向けたオタク語満載のオタクブログであろうとは思います。が、異なる文化が乱れるシャドウバースの立ち回りは中々難しいなあ、という話でした。特にオチはありません。
それじゃあまた。
CoJはやっぱり珍獣が面白い
ご無沙汰しております。ちょもすです。
昨日1000000000年ぶりにCoJをプレイしました。なんでプレイしたかというと、今回のレギュレーションのイベントがやりたかったからです。
一見制限がないだけのただのフリー対戦に見えますが、その実は狂気のレギュレーションです。ちょっとでもCoJをやったことのある人が今から僕の張るデッキレシピを見てれば、その狂気をすぐに理解できることでしょう。
デッキレシピ
公式ブログでも解説されていましたが、SPカードに変換されてしまった過去カードをEXカードパックで改めて入手することによって、該当するカードを6枚まで入れることができます。簡単に言うとVer1.1の珍さんが6枚入る狂気のルールです。このデッキを組みたいがために、僕は60000AC費やしました。しかしそれでも足りなかったのでそこはトレードで補いました。
このデッキは裁きのマーヤかファンガスガールを出されるとその時点で詰むかなりロックなデッキですが、そこに特化しているだけのパワーがあります。先行なら3T、後攻なら2Tでほぼ7点を削りきれる、全盛期のKP統合も真っ青の神のデッキです。鎌+CP増加+OC珍出しつつ二週目突入→庭庭庭庭庭→無限のOC珍といった要領でほぼ無限に加点できるからです。
まだ間に合うのでACを全投入して是非イベントでやってみてほしいと思います。このデッキをプレイすることで、僕はCoJの何処に面白さを感じてたかを再確認できたほど、CoJの面白さが詰まっているデッキです。
試合中にデッキを作るのが面白い
僕がCoJのどういうところが面白いと感じていたのかと言えば、試合中にデッキが作る部分を特に面白いと感じていたんだと思います。念のため言っておきますが、これはサーチカードを駆使して残りのデッキの状態をよくしておく、という意味です。昔そういう記事を書いたのでよければこちらもご覧ください。
例えばさっきのデッキを例に挙げてみましょう。
デッキに入っている6枚のデビルウィンナー(ウィンさん)のうち、2枚を先行1Tに出して1枚が手札、残り3枚がデッキにあるとします。
次のターン、デビルウィンナーを庭で2枚ドローしたとしましょう。残りのCPは0です。そのとき、デビルウィンナーをどのようにオーバーライドさせるべきでしょうか。
答えはLv2→Lv2です。なぜなら、ここでLv3のデビルウィンナーを作ってしまうと、最後の1枚のデビルウィンナーを手札に引き込んだときに腐ってしまうからです。
そのときLv3を出してLv1ウィンナー(デッキのゴミ)を引き込んで戦うのは論外ですし、Lv3ウィンナーを手札に抱えるにしても、最後のデビルウィンナーをオーバーライドに使うとデビルウィンナーをLv2に下げないといけなくなります。そうなればデビルウィンナーがアタックするために二週目のウィンナーを1枚必要としてしまうため、一週目の動きとして完結しておらず、不確定な要素に頼ることになります。だったらオーバーライド前提のLv2にして手札であたためておくほうがいいだろう、ということです。
2週目戦略を取る上で、綺麗にデッキを回す=カード1枚1枚に役割を持たせることは非常に重要です。それはアリアンの時もそうでしたが、狂犬絡みだったりカパエル周りでちゃんと回さないと2週目にいくためにロスが発生します。このイベント専用珍獣はそういう部分がしっかり出来ているか問われるので、ただのクソゲーなだけではなくプレイしていて本当に面白いデッキでした。
健全ぶってe-sportsを目指すのはやめよう
最近のデジタルTCGは簡素化してライトな感じが売れていますが、CoJはこの二週目とか試合中のデッキ作りとかわけのわからん独自の概念をもっと押してほしいなと思うし、それだけで十分複雑なんだから、デストラクションスピアとか人の業とかそういうママに頼んでいじめっ子をやっつけるみたいな陰湿なカードを全部削除してほしいと思いました。
別にCoJをe-sportsにする必要はないと思うんですよ。そんな方向でやったってB社かC社かW社に札束で殴られて死ぬしかない。屋田さんは絶対e-sportsを目指してこのゲームを作っていなかった。だから目指すのはJ-sports。漢と漢の、珍さんと珍さんの殴り合いだよ。
イベントレポートと老害発言でした。
それじゃあまた。
【ネタバレ】『君の名は。』ぼくは生まれ変わっても神木隆之介にはならない
ご無沙汰しております。ちょもすです。今の状態は鬱です。
なんで僕がいまやるべきことをほったらかしてこんなブログを書いているかといえば、そりゃあもう『君の名は。』を昨日の夜に見て、はじめて迎える朝だからです。
タイトルにも書いてありますがネタバレを存分に含みます。ぼくはこの映画を万人に見ろと薦めることはしませんが、そういうのを気にする人は今すぐ映画館に行ってきましょう。神木隆之介ファンの女子の波に揉まれながら。
ぼくは瀧くんではなく、神木隆之介でもない
おれがてのひらに「すきだ」って書いたら普通に犯罪だよ
— chomosh (@chomosh) 2016年9月3日
いやね、もうそこに尽きるんだよ。映画そのものは絵も綺麗だし、話も予定調和で終わるし、決して悪い映画ではないと思うんです。見た後に出てきた感情は、少なくとも決してトリンドル怜奈の『リアル鬼ごっこ』をみたときのそれではなかった。
ただ『言の葉の庭』を見たときにあったような、心に響くものがあまりなかったのはなんだったんだったのかって考えると、どうも瀧くんに原因がある気がするんですよね。
この映画って、瀧くんが放課後に男三人でカフェに行って店のデザインをどうこう語るような、あるいはオシャレ係数が爆発しそうなレストランで働いているような“東京のイケメン高校生”だったから、三葉ちゃんが好きになったと思うんですよ。
ぼくは産まれて26年間東京で暮らし続けてるけど、放課後にカフェに行ったことはないし、高校時代に三国志大戦のゲームデザインに思うことはあっても、カフェのデザインについて思うことはなかった。
『言の葉の庭』の主人公は冴えない坊主だったから、ぼくの人生がなにか間違っていたらこうなっていたかもしれないという気持ちになった。けれども、ぼくは多分何度生まれ変わっても瀧くんにはならない。というか神木隆之介にならない。だから三葉ちゃんはかわいいと思うけど、ものすごく遠い存在でしかなくて、彼らのやりとりを見ていても「うらやましいなあ」という感想にしかならなかったんだよ。
物語序盤の「イケメン高校生だったらなあ~」の三葉ちゃんのくだりからもうそういう気持ちになってしまったので、やることなすことこいつらはアホなんじゃないかという、粗探しモードに入ってしまった。
忘れないように手のひらに名前を書きあおうって流れの中で「すきだ」って書くの完全にサイコパスだし、3年の時間差があることをネット上の日記書いてて気づかないのはどんだけ画面を見てなかったんだとか、そういうのですよ。別にね、都合のいい展開が嫌いなわけじゃないですよ。でも、彼らは本当に物語にとって都合のいいところだけ忘れるし、やってることがアホ丸出しなのになんだかんだ成功してしまうのを見ると、「やっぱりイケメンと美少女ってすげえんだなあ」とかそういう感想になってしまうよ。穿ったオタクとしてはさ。
僕が最近の「ダメな主人公/完璧超人な主人公がハーレムを形成する」オタクアニメに毒されすぎているのかもしれないけど、そのことを自覚した上でも、ぼくは瀧くんにも、神木隆之介にもなれないと感じる。ティアマト彗星が近づいて美少女と体が入れ替わっても、僕が一方的に美少女を救おうとして失敗する未来しか想像できないもの。
一番のツボは変電所の爆発シーン
そんな中唯一僕は噴き出してしまったのは、おっぱいを揉みまくる三葉ちゃんに対する妹のリアクションではなく、先輩にかわいげな裁縫をするシーンでもなく、変電所が爆発するシーンだった。火力がすげえ。
高校生の爆弾だし停電させるくらいのものだからそこまで大規模じゃないと思っていたのに、いざ爆発したらラピュタの雷みたいな爆発の仕方をするから思わず噴き出してしまった。そのことを上映後に知り合いに話してみたら、「あそこで笑う奴はさすがにサイコパス」とか言われて非常に不服でした。どう考えても一番面白い。全然印象に残ってない人は二度目を見にいってぜひ注視してみてほしい。火力が異常だから。ぼくがぱっと連想したのはACスレイヤーのビッグバンアッパーだった。
RADWIMPSはすげえ
RADWIMPSっていうと「おれの流れるようなイングリッシュを聞け」みたいなイメージがあってそこまで好きではなかったんですけど、この映画のRADWIMPSの楽曲は素直にすごいなと思いました。めちゃくちゃ合ってるしね。
音楽が流れはじめるだけでテンション上がるもんな。もっと聞きたいってなるし、どれだけ瀧くんと三葉ちゃんがアホでも、千駄ヶ谷~代々木間ですれ違ってあまりにも運よく出会って「“むすび”があればこの世の出来事は全部丸く収まるんじゃねえか???」とか内心キレそうになってても、最終的に“なんでもないや”が流れてきて「やっぱりRADWIMPSなんだよなぁ~」ってなるのはすげえよ。音楽の力を久しぶりに感じた。
総評
生きることは、つらく、きびしい。
それじゃあまた。
老害に伝えたいCoJVer2.0EX1の魅力
文句を言ってもやりたくなるのがCoJ
©SEGA
なんやかんやと言われながらも、そして僕自身も思いながらも、カードが出ればやりたくなるのがCoJオタクの性です。今日まで全然やる気のなかったVer2.0EX1を遊んできました。
画像はわざわざ張るまでもない僕の日常の一部ですが、いや、なかなかこのゲーム、よくできていますね。
公式生放送中にOGRと対戦していて思ったことは「このゲーム勝てなくてつまんねえ」ということでしたが、今日思ったことは「このゲーム勝てるからおもしれえ」ということでした。友達と対戦相手は選ぶことが重要です。皆さんよく覚えておきましょう。
Ver2.0EX1は紫単を使え
まだ調整中だけど、形としてはこれが強い。 pic.twitter.com/aDdefg14x3
— mondial (@mondial_coj) 2016年8月4日
まず前提として、紫単を使いましょう。環境が煮詰まったらどうこうとか、使いたいカードがあるんだ、みたいな話をまずはおいておくとして、環境初期の今は紫単が一番このゲームを楽しめると思います。上は電撃アーケードに出始めてから発言が攻撃的になってきたプレイヤーのmondialさんの構築で、これがよくできているのでこれをベースに話を進めていこうと思います。
デッキの回転力がすごい
©SEGA
これは上のデッキ画像から「効果が発動した時にカードを1枚引く」能力を持ったカードを赤枠で囲ったものです。数えてみたらなんと22枚もありました。デッキの半数以上が出したとき/発動したときに山札からカードを引く能力を備えているので、よほど無理な軽減をしない限り、安定してデッキを回すことができます。
これらのカードには「紫ゲージが3以上ないと効果が発動できない」的なことが長々とテキストボックスに書いてあるものもありますが、特に気にせず無視して大丈夫です。「紫ゲージが3以上あるなら」という条件は「あなたがむっく(CoJ開発チーム)にむかついたことがあるなら」くらいの条件なので、基本的には達成しているものです。
意気投合(発売後三日で禁止)から始まった“ドローする楽しさを伝えたい”という運営方針が、またここにきて前に出てきたかなという感じがします。特別珍獣ユニットが多いわけでもない普通のデッキですが、長期戦を見れば普通に一周するデッキなので、プレイしていてストレスがありません。本当にこんなにドローしていいのか不安になるくらいドローしますが、いいんです。それがVer2.0EX1の魅力ですから。
混沌神カオスがすごい
©SEGA
カード個別にみても、Ver2.0EX1の紫の追加カードはネジが一本抜けてるものが多いです。まずは混沌神カオスのテキストを見てみましょう。
■無限の混沌
[▲5]このユニットがフィールドに出た時、あなたの紫ゲージが5以上の場合、対戦相手の全てのユニットに8000ダメージを与える。あなたの紫ゲージを-5する。
■空間断絶
[▲2]このユニットがアタックした時、あなたの紫ゲージが2以上の場合、対戦相手のユニットを1体選ぶ。それを対戦相手の手札に戻す。あなたの紫ゲージを-2する。
このユニットが破壊された時、あなたの紫ゲージを+2する
……▲とか紫ゲージとかよくわかりません。
ということで、僕がこのカードの効果を最近のCoJをやっていない人に説明するとすれば、
これと、
©SEGA
これです。
こいつらが合体したのが混沌神カオスです。どうみてもみんな怒りそうでしょ。だからすごいんです。カオス。見た目もすごければ効果もすごい。
悪意のプレリュード
■悪意のプレリュード
[▲3]あなたのユニットがフィールドに出た時、あなたの紫ゲージが3以上の場合、対戦相手のユニットを1体選ぶ。それに5000ダメージを与える。あなたはカードを1枚引く。
©SEGA
あとこのカードもかなりすごいと感じます。最初期からこのゲームをやっている人にはわかると思いますが、あるインターセプトを使った珍獣デッキが流行った時があったんですね。
■ブロウ・アップ
あなたのユニットがフィールドに出た時、あなたのユニットと対戦相手のユニットをそれぞれ1体ずつ選ぶ。それらに5000ダメージを与える。
ブロウ・アップですよ。当時のBPラインは5000が基準だったので、主力ユニットが相手の珍獣と交換された上に、残りの大量の珍獣が顔面に突っ込んできて、もうそりゃあ素晴らしいゲームだったんですけど。
そのブロウ・アップが、ですよ。
・味方に5000ダメージを与えなくてもよくなって
・ワンドローがついた(!?)
この状態で使えるのかなりすごい。環境がインフレしたとはいえ、あれだけみんな口を揃えて「ブロウ・アップ素晴らしすぎる。死ね」とかTwitterで言いまくってたあのカードがワンドローがついて戻ってきた上に、名前が悪意のプレリュード。悪意あるよこれ。
むっくのプレリュード、僕たちも奏でるしかないでしょ。
まとめ
・Ver2.0EX1はプレリュード奏でていけ
いったいなんの前奏曲なのか、それはまだ誰も知る由もありませんが、EX1は紫を使う分にはロックなゲームです。別にセガからお金をもらって書いているわけでも、圧力をかけられて書いているわけでもありませんが、カオス揃えて遊んでみたら意外と面白かったと伝えておくことにします。
それじゃあまた。