chomoshのブログ

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【ネタバレなし】『ペルソナ5』は80時間“盗まれて”も心から称賛できるゲームだった

ちょもすです。『ペルソナ5』、ようやくクリアしました。クリアするまでにかかった時間は驚きの80時間です。色々なものを無視したり色々なものを断って各位にご迷惑をかけた結果ですが、それでも決して、後悔が残るゲームではありませんでした。

 

以下、ネタバレは特にありませんが、公式サイトに載っているレベルの情報(誰が仲間になるとか)は書いていい前提で話しているので、全く情報を見ない状態でやりたい、という人は見ない方がいいかもしれません。

 

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実はあまり買う気がなかった

正直なところ、『ペルソナ5』をたいして買う気はなかったんです。僕自身ペルソナシリーズのファンというわけでもないし、シリーズでプレイしたのは評判がよくて知り合いにも薦められた『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』(以下、P4G)くらい。『P4G』はりせちーとあれやこれやできる上にオシャレでストーリーがドキドキする神ゲーでしたが、『ペルソナ5』がそうである確証は全くないわけじゃないですか。ただでさえ『P4G』が高いハードルとしてあるわけだし。

 

そんな感じでテンションが上がらぬまま発売して二日くらいは様子を見ていたんですが、思いのほか多くの人々がやっていたし、シャドウバースもちょうど一息ついている段階だったので、PSstoreで思い切ってダウンロードしてみることにしました。

 

結論から言うと神です。神ゲーを越えて、神。

 

僕が積まないRPGゲーム 

僕、すごい飽きっぽいんですよ。対戦ゲーム以外のゲームも実は結構買ってるんですけど、それこそクリアまで続けられたのって一番最近で『P4G』とかなんですね。全然クリアまで続かない。めんどくさいと感じたその瞬間に、手軽な対戦ゲームをやりはじめてしまう。まあ、それでいいとも思ってるんですけど。

 

その僕が、購入後の4日間96時間のうち、70時間をRPGというジャンルに費やしてるのって、すごいことなんですよ。対戦ゲームならそれくらいは全然あるけど、RPGにこんなにのめり込むことが出来たのは、長いことゲームやってきてはじめての体験でした。だから僕自身もすごく驚いていて、どれほどの努力と技術を詰め込めばこんなゲームできるんだろうとかちょっと考えてしまいました。ただただすごい。

 

ネタバレを含まないので簡素にですが、このゲームのどこがそんなにすごいのかということを説明しようと思います。

 

オシャレさがすごい

まず、オシャレさがすごい。メニュー画面もオシャレなら、音楽もオシャレ。普段オシャレとは何か考えたことがない僕でもわかる。このゲームはオシャレだ。

 

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ちょっと席を外してからプレイに戻るとき、仮面を被ったコスプレ集団を冷静に見てると「なんだこいつら……」って気持ちになるんですが、プレイ中は不思議とそうはならないんです。

 

「もしかしてオシャレか……? いや、オシャレだ……」ってなるし、最初に主人公の怪盗スタイルを見たときにも「仮面だせえw」って思いましたけど、ゲームの中盤以降はただただ「ジョーカー……あまりにもかっこいい……」になってるんですよ。このゲームの持つ魔法だと思います。

 

特に主人公の怪盗の姿である“ジョーカー”は本当にかっこいい。ペルソナを出すときに固有の名前を口に出して呼ぶんですが、それがやたらとイケボで言い方もかっこいいから真似したくなる。走っているとときおり手袋を直すしぐさも、様になっててかっこいい。

 

『君の名は』の瀧くんはイケメン運だけ野郎死んでくれという感想でしたけど、ジョーカーは男の僕でも見惚れてしまうキャラクターでした。

 

気持ちよさがすごい

そして、このゲームは動かしてるだけで気持ちよさがすごい。物陰に隠れるアクションも、ジャンプするアクションも、敵に戦闘をしかけるアクションも、シュバ!っとおしゃれに動くからそれだけで楽しいんです。

 

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やってることは○ボタンを押してるだけなんですけどね。移動して、○ボタンを押してるだけ。それがこんなに楽しいと思えるのは、本当にすごいことだと思います。

 

それに加えて、あの超かっこいい音楽がつくからね。もうすごいよ。アゲアゲの曲が流れてる上でシュッシュッとジョーカーを動かしてると宇宙に飛べそうになる。 いま将来の夢を聞かれたら即「怪盗です」って言うよ。怪盗、気持ちいいもん。

 

ストーリーがすごい

ストーリーもすごい。「なるほど~~~」ともなるし、「おお~~~」ともなるし、「そうきたか~~~」ともなる。ちょいちょいネタ要素を挟んでくるのもまた楽しいところ。本当はアレがアレでとかもうめちゃくちゃ書きたいんですが、それは別途ネタバレありの記事でも書くことにしましょう。

 

ここで言えるのは、ドキッとする描写がたくさんある、ということくらいでしょうか。

 

どうなってしまうかが知りたくなるから、ダンジョンも頑張れる。変な死に方をして一時間近くが無駄になっても、先が見たくて頑張ろうと思える。それほどに魅力的なストーリーだったと思います。

 

 春ちゃんがすごい

薪割りの!要領で!

 

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何よりこのゲームは奥村春ちゃんがすごい。一二三もかわいいし真もかわいいし千早さんも捨てがたいけど、春ちゃんはやばい。2コストの収穫祭。必ず3枚入れる。

 

僕が怪盗時のデザインで一番好きなのも春ちゃんです。“ノワール”があまりにもかわいい。『機動戦士ガンダムSeed Destiny 連合 vs. Z.A.F.T. II』の“ストライクノワール”もかなりかわいかったし、かわいさと言えば“ノワール”みたいなところはこの世に共通する原理としてあるに違いありません。

 

見た目だけではわからない愛らしさがあるので、ここは実際にプレイしてその点を確かめて欲しいなと思います。僕はかなりツボなキャラクターでした。

 

まとめ

 『ペルソナ5』が完璧なゲームか、と言われたらそうではないと思います。「そこどうなってんの?」と思ってしまうようなストーリー展開は確かにあるし、終盤のパレスの長さがフルマラソンみたいになってきた時は正直死んだ目でプレイしてました。

 

ただ、そんなところは余裕で超越してこのゲームはすごい。クリア時間80時間と書くと「ちょっと自分には無理かな」と思っちゃう人もいるかもしれませんが、僕のこの80時間は、今年最も幸せだった80時間でした。このご時勢に、据え置き機のRPGで、こんなにゲームを楽しめると思っていなかった。

 

僕のアンテナ不足だったり、やりこみ不足で他の神ゲーをたくさん見落としているとは思いますが、対戦ゲームではない据え置き機のゲームで、心底楽しいと思ったのは本当に久しぶりでした。ゲームってここまで出来るんだ、って少し嬉しくもなりました。

 

とにかくプレイヤーを気持ちよくさせてくれるゲームです。作った人間が「気持ちよくなってもらうにはどうしたらいいか」、「楽しんでもらえるにはどうしたらいいか」、ということを考えに考え抜いたことがゲームから伝わってきます。すごく丁寧に作られた作品で、その努力を感じてちょっと泣きそうにもなりました。

 

 

マスト・バイです。

 

 

それじゃあまた。