chomoshのブログ

だいたいゲームのこと。

クロノマギア最大の罪

ちょもすです。

 

ここに書くのは1億回目ですが、chomoshのブログは特定の誰かにお金をもらって記事を書くことはありません。仮にあるとしても、その際にはタイトルに【癒着】と書きます。chomoshのブログルールです。よろしくお願いします。

 

 クロノマギアに感じるギャップ

今ですね。近所の餃子店でランチセットを食っている時に閃いたんですよ。ラー油マシマシの餃子食ってる時に。

 

僕が面白いと思って遊んでいるゲームなのにも関わらず、『クロノマギア』が極めて酷評を受けています。もうSNSも匿名掲示板もすごいありさまで、僕はゲーム内容の話が見たいのにそんな話は全然されていなくて、やれ何がクソで何がクソだからここがダメだみたいな話が無限になされていて。

 

それが僕の中ですごいギャップがあるんですよ。

 

リリース当初のゲームはどんなものであれ叩かれる運命にあるとはいえ、「こんなに言われるほどか???」「こいつらは本当にこのゲームを遊んだのか???」と無限にクエッションマークが出るんですよ。いや面白くないですか?っていう。

 

なんでこんなに回りの騒ぎ方と僕の感じ方にギャップが出るんだろう、って考えてたんですけど、一つの結論として、【『クロノマギア』はDCGではないからである】というところに行きつきました。

 

極めてSLG的なゲーム

恐らくほとんどの人が基本ルールを噛み砕く前に一面的な部分を見て文句を口にしていると思うんですが、このゲームは極めてDCG的ではありません。僕の感覚からすると、このゲームはSLGです。対戦型ターン制シミュレーションゲーム。

 

Civilizationをイメージしてほしいんですよ。内政して、拡張して、リソース管理に頭を悩ませながら軍事も整える。

 

『クロノマギア』、まさにこの感覚なんです。リソースを管理するゲーム。毎ターン限られた量しか生み出されないMPという限られたリソースを管理して、リソースが溢れないようにしながら軍隊にあたるクリーチャーを出し、相手の出方を探りながら優位を築いていく。

 

国家間やユニット間には相性があって、騎兵は槍兵に弱いし、槍兵は弓兵に弱い。『クロノマギア』も同様です。シールドは固定ダメージに弱いし、固定ダメージは高HPに弱い。

 

もうそれそのものなんですね。で、僕はCivilization好きなんですよ。カードゲームも好きですけど、シミュレーションゲームも好きだし、もっと言えばRTSみたいなジャンルも好きです。なんでも楽しめてしまえます。

 

とすればですよ。僕が面白いと感じるのに他の人らがこんなのはありえないとなってしまっているのは、カードゲームをやりたかったのにシミュレーションゲームをやらされるからなんじゃないかと思ったんです。

 

『クロノマギア』最大の罪

僕が思う『クロノマギア』最大の罪は、このゲームを「本格対戦型カードゲーム」として売り出してしまったことです。確かにそうなんです。このゲームを対戦型カードゲームと見てしまうと、あまりにお粗末な出来に見えてしまいます。

 

例えば、カード能力のシンプルさ。第一弾とは言えど、カードそれぞれが持つ能力はあまりに簡素で、とても刺激的とは言えないものです。パックを剥いてスーパーレアかと思えば、バニラクリーチャーが出てきます。「なんだこのゲーム……」となるかもしれません。レジェンドレアの能力も他のTCGと比べてしまうとあまりにもありふれたものです。「これがレジェンドなの……?」と思ってしまうかもしれません。

 

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でも僕が思うに『クロノマギア』のカード要素って、Civilizationの文化ツリーとか科学ツリーの立ち位置なんですよ。そこも大事なんだけど、そこが一番メインの遊びじゃない。主となる遊びの部分はマギアスキルなんですよ。

 

マギアスキルは他ゲーで言うところのヒーローパワーとかテンションスキル的なものなので、おまけ的要素として見られがちです。しかしこのゲームのマギアスキルは国家を破壊できるほど強力です。核ミサイルです。

 

カードだと厳しい条件付で3コストで2枚ドロー(SR)するところを、マギアスキルであれば“カードの消費なし”に1コストで2枚ドローします。言ってる意味が全然わからないと思うんですが、事実そうなんです。カードの能力よりも、マギアスキルの能力のほうが3倍くらい強く設定されています。

 

だからこそこの『クロノマギア』は、マギアスキルを駆使する、能力者達が戦うゲームなんです。カード達が戦うのが主ではなくて、能力者達が戦うのが主なんです。カードゲームではあるんですが、カードが主役ではない、能力者が主役の、極めて戦略シミュレーション的なゲームなんです。

 

 

 

※天=天井のこと。このゲームに天井システムはないものの、一部で“9万円課金すること”を天と表現する

 

カードゲームとして見てしまうと、「自分の組みたいデッキを組んでからスタート」としてしまいがちなのでこの課金の圧力の前に屈することでしょう。大したことない能力のレジェンドを確実に手にいれるのに6万も7万も必要でうんざりしてしまうかもしれません。でもきっとそうではなくて。『クロノマギア』におけるカードは、文化ツリーなんですよ。

 

Civilizationの文化ツリーに課金要素があったらめっちゃクソだなみたいな話は強引に置いておきましょう。それはもうスマホゲーの宿命みたいなもんです。

 

言っておきたいのは、他のカードゲームほどカード資産に影響されないゲームであるということです。それよりもリソースの管理とマギアスキルです。デッキはマークと種族がなんとなくマギアスキルと合っていればなんとかなります。とりあえず適当でいいんです。このゲームは「クロノマギア 最強 デッキ ランキング」で検索しなくていいんです。どうせみんな組めません。きっとそういう遊び方をするゲームじゃないんですよ。

 

いい意味でも悪い意味でも、DCGや対戦ゲームのセオリーが通用しない新しいゲームであったことが、現状の評価に繋がっていると思います。このブログをここまで読んでくれるような聡明な方々はひとまず「『クロノマギア』はDCGである」という概念を捨てて、『クロノマギア』を遊んでみると、楽しく遊べるのではないでしょうか。

 

新しい対戦ゲームは楽しいですよ。やっぱり。

 

それじゃあまた。