大富豪から考えるMOBAの面白さ
ちょもすです。
これらきっとするであろう、『ポケモンユナイト』の話をしていくうえで、そもそもポケモンユナイトの面白さって何?MOBAの面白さってなんだっけ?僕はなんで『League of Legends』やってんだっけ?といった疑問を僕自身の中で再確認し、「MOBAって何が面白いの?」と聞かれた時に答えられるようにしようと思いました。この記事では自分がMOBAのどこに面白さを感じたのかについて書いてみようと思います。
MOBAと大富豪は似ている
僕の感じている面白さを言葉にするとき、何かいい例えはないかなと考えた時に思いついたのは大富豪です。あのトランプの。知らない人にとって大富豪と『League of Legends』は似ても似つかないと思いますが、僕の中でははっきりと共通点があります。それは
「一度有利な状態を築くとより有利になり、対戦相手を蹂躙できること」
です。これをMOBAの世界では「スノーボール」というワードで表現します。文字通り雪だるま式に有利が大きくなっていくわけですね。大富豪は一度大富豪になると大貧民に対して不合理なトレードを要求できます。手札のいらないカードが相手の最強カード2枚に変え、強きものがより強く戦える極めて社会的なシステムです。近代のDCGでそんな効果を持ったカードが産まれたら一揆が確実ですが、それほど残酷なことを大富豪というゲームはルールで起こします。
自分が大富豪になって圧倒的なリソースを持ってその他大勢を圧倒する感覚、皆さんは好きでしょうか。強すぎて周りが楽しめず気まずくなる人もいるかもしれません。でも僕は好きです。「このクソ手札でどうやったら勝てるんだよ」と呪詛の念を吐かれながら、ゲームルールに則って対戦相手を破壊するのが好きです。手札がAと2と絵札で埋め尽くされているのが好きです。5連続で大富豪を取るのが好きです。
少なからず共感した皆様はMOBAにハマる才能を持っていると思います。というのも、僕がMOBAで面白いと感じる瞬間もまた、「差のついたリソースで相手を圧倒しているとき」だからです。
MOBAというジャンルでは例に漏れず、「スノーボール」が存在します。イメージしやすいように『ポケモンユナイト』で例えると、序盤のエイパムやタブンネを対戦相手より多く倒すとどうなるでしょうか。こちらの方がレベルがたくさん上がり、レベル差がつきますね。レベル差が出来るとどうなるでしょうか。基本のステータスに差もあれば、先んじて上位のわざを使えたり、中盤なら一方的にユナイトわざが打てるかもしれません。
序盤のタブンネ一匹がレベルアップタイミングの差に繋がって、その差を生かして戦闘が起こせれば、有利な体力の交換ができ、タブンネの数も二匹三匹と差がつきます。状況によっては倒されてしまうかもしれません。そうなれば差は更に広がります。これが「スノーボール」です。至福の時です。この瞬間が気持ちよすぎるからこそ、僕はMOBA系のゲームをプレイするのだと思います。
うまく行けば「スノーボール」は更に加速します。もし自分がチームで一番レベルが高いなら、勝利のためには自分の強さをチーム全体に還元していくのが良いとされています。自分一人が敵全員よりも強い状態より、味方全員が敵全員よりも強い状態の方が状況がいいからです。
MOBAが強いとモテる
自分が強くなって対戦相手を蹂躙できる状態なら、その強さを生かして一緒に遊んでいるあの子やあいつを強くすることができます。技術的にうまくするとかいう話ではなく、一緒に戦ってそのキャラクターそのものを強くさせ、気分のいい体験をさせることができます。修行とかなしに。どんなにへたくそな人でも、ステータスが高ければ高いほどいいのは自明です。
そういえば、人間は他人に施しを与えることに価値を感じる生物らしいですね。
リプレイを研究したりオタクのご高説を聞いてまでゲームを上手くなろうと思う人はそう多くありません。ほとんどの人は楽しく遊びたいだけです。悪い言い方をすれば気持ちよくなりたいだけです。MOBAは他人の楽しみたい思いに対して自身が介入しやすい仕組みになっており、誰かの「ヒーロー」になれる可能性があります。
ヒーローになれたら気持ちよさそうだと考えたことはありませんか。
なれるんです。MOBAなら。
僕が感じるMOBAの面白さとは「スノーボール」であり、その結果として他人に施しを与え、「ヒーロー」になることができる。とここではしておきたいと思います。
全く逆のことを言い出した意味不明のnoteはこちらになります。
それじゃあまた。